トヨタ自動車『ミライ』に試乗しました!!
社長の小池です。6月14日 東京ガス千住テクノステーションで、水素自動車「ミライ」に試乗しました。その報告です!!
先ずは、東京ガス千住テクノステーションについてご説明します。
この施設は、
①再生可能エネルギー、未利用エネルギー、天然ガスコージェネレーション(CGS)廃熱を優先的に活用し、冷暖房や給湯の省エネ性を最大限に高めるための制御システムの実証
②近隣建物と熱優遇配管で結び、太陽熱とCGS廃熱を双方向に熱融通する制御システムの実証
③気象条件で変動する太陽光の発電の出力をCGSたターボ冷凍機により調整・制御し、系統電力を安定化させる実証
をしている設備とカタログには書いてありすが、大変難しいですよね。
私の判断としては、今までの大規模電力製造設備は、天然ガスにしろ石炭にしろ原子力にしろ化石燃料等を燃やすことで電力供給量を調整してきたのですが、季節・気象条件・昼夜の影響を大きく受ける太陽光などの再生可能エネルギーを使って電力供給の一部を補う時には、従来の発電方法と再生可能エネルギーの発電方法のバランスをとらなければ無駄な電力を作ることになると言うことと、電力を作る時に発生する廃熱を有効に使うことでエネルギーの高効率化を図るための実験施設と理解しました。
そして、この設備の中に水素ステーションがあり、あの「ミライ」にご対面となりました。
水素について、説明します。
水素は様々な方法で作られますが、現在では天然ガスや石油などから作るのが経済的と言われているそうです。(従って、東京ガスはこの施設で水素を作る事に挑戦しています)
その水素と酸素を化学反応させて電気をおこす装置が燃料電池。「ミライ」は燃料電池自動車(FCV)といわれ、その燃料電池からの電気でモーターを駆動させる電気自動車です。
電気自動車ですが、日産「リーフ」は車の電池に充電する方式に対し、トヨタ「ミライ」は水素を取り込んで車の電池に充電する方式をとっていると言うことですね。
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トヨタ「ミライ」 車の大きさは「プリウス」と同じくらいの大きさに見えました。乗せてもらった感じは、とても静かで加速が凄い事にびっくりです。水素満タンで500㎞ほど走るそうで、ガソリン車と遜色は無いようです。価格は720万円ですが、それでも世界初の魅力に抗しきれないのか大変人気があり、今申し込んでも納車に4年待ちだそうです。
映画「バック ツー ザ フーチャー」では、デロリアンはゴミを車の燃料にしていたけど、現実の燃料は水素でした!!(残念 でも地球には優しいですね)
「ミライ」の生産体制は、13人の熟練工が2直体制でベルコンベアーを使わずに3万点もの部品を集め手作りで生産しており、1日の生産台数は9台だそうです。その意味では、まだまだトヨタ自動車も試行錯誤状態なのかも知れませんね。
燃料電池自動車(FCV)は、水素と酸素の化学反応で電気を作りますが、走行時に排出するのは水だけで、CO2や有害な排出ガスは出ないと言われていますが、実際マフラーからは水が出ていました。
とは言え、水素自動車 車本体の価格も高いのですが、水素社会に向けたインフラの面でも難題が多いようです。
先ず、自動に水素を供給する水素ステーションですが、ガソリンのガスステーションの建設費が1億円に対し、水素ステーションは4億~5億かかるそうです。
それに、この車に水素を供給するノズルですが、なんと900万もするそうです。
尚、富山には未だ水素ステーションは一箇所もありません。(近々、出来ると言う噂もありますが・・・・)
水素の生産面・供給面で克服する問題は多いようです。
しかし、今から「ミライ」を注文しても4年かかるので、4年後には富山にも沢山の水素ステーションが出来てるかも知れませんネ~。
車の世界の水素社会は2020年のオリンピックが一つの目標になっているようで、インフラ整備と車のコストダウンが急務です。
一方住宅においては、この水素を使った給湯機器が既に実用化されています。それが「エネファーム」です。
「エネファーム」は、都市ガスやプロパンガスから水素を作り出し、水素と酸素を反応させることで電気を作り、さらに廃熱を利用してお湯を作るシステムで、省エネ面での性能は大変優れものです。
低炭素社会に向けた先端技術を満載した給湯器であり、国からの補助金対象にもなっています。
ただ、「エネファーム」もミライと同じく生産メーカーがまだ少なく、他の給湯器に比較し量産体制になっていません。
従って、コンセプトもトップですが価格もトップ状態です。
とは言え、徐々に需要も増えているようで、日本海ガス㈱でも300台以上の販売実績があるそうです。(某大手ハウスメーカーは、関東圏中心にで5000台の実績との話も有り)
水素社会に向け興味のある方は、どうぞ当社のほうにお問合せ下さい。
(記:小池英樹)