2022年4月1日より住宅性能表示基準が改正されました
北陸地方も梅雨入りが発表されました
鬱陶しい季節ではありますが、紫陽花が色鮮やかに咲いてキレイですね
設計部の宇多です
今年の4月1日より住宅性能表示基準が改正されました
2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現に向けて
住宅の省エネルギー性能を一層向上させる必要があり
現行の断熱等性能等級4および、一次エネルギー消費量等級5の上位等級となる
「断熱等性能等5」および、「一次エネルギー消費量等級6」が新たに設定されました
・断熱等性能等級の基準(※5地域のみ抜粋)
断熱等性能等級の等級4では現行の省エネ基準相当となっており、
5地域はUA値0.87以下となっています
新設された等級5では、5地域のUA値は0.6以下となりZEH基準となっています
冷房期の平均日射熱取得率ηAC値は等級4と同じ3.0以下となっています
【UA値】とは
「外皮平均熱貫流率」の略称で、建物内部の窓や壁などから、
外部へと逃げる熱量を外皮等の面積全体で平均した値
いわば住宅の「熱の逃げやすさ」を示した数値で
UA値の値が小さいほど熱が逃げにくく、「断熱性能が高い」住宅といえます
【ηA値】とは
平均日射熱取得率(ηA値)には冷房期(ηAC値)と暖房期(ηAH値)があります。
冷房期は日射を遮ることで省エネになり、
暖房期は日射を入れることで省エネになります。
平均日射熱取得率は冷房期のみ基準値が設けられていて、暖房期に基準値はありません
冷房期の平均日射熱取得率は地域ごとに基準値が設けられていますが、
1~4地域(北海道や東北などの寒冷地)には基準値がありません
基準値は暖かい地域ほど厳しくなります
・一次エネルギー消費量等級の基準(※5地域のみ抜粋)
一次エネルギー消費量等級の等級4はBEIが1.0以下で現行の省エネ基準、
等級5はBEIが0.9以下で低炭素住宅基準となっています
新設された等級6はBEIが0.8以下でこちらもZEH基準となっています
【一次エネルギー】とは
火力・水力・太陽光など、自然から得られるエネルギーで
この一次エネルギーを変換や加工をして、
利用しやすい形にしたものが二次エネルギーです(都市ガス・電気など)
住宅で実際に消費する一次エネルギー量を計算する際は、
空調や冷暖房設備や、給湯設備などの機器類が消費するエネルギーを合算して算出します。
算出した「設計一次エネルギー消費量」を
省エネ基準が求める「基準一次エネルギー消費量」で割った数値がBEIとなり
数値が低いほど「省エネ性能」が高い住宅となります
2050年カーボンニュートラルの実現を目指すという政府の目標の元、
国交省・経産省・環境省は
2025年までには現行の省エネ基準の義務化
遅くとも2030年には義務となる基準をZEHレベルへ引上る予定としています
太平ハウス・ラボの住宅はZEH基準を標準仕様としており
将来的にも安心の住まいを目指しています