インテリアデザインのお話

2020.03.27

リビングに勾配天井を取り入れる設計を多くの方にご提案させて頂いています。

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当社の基準天井高さは2400mmとしています。

有名な建築家の方の講習で聞いた話によると、とにかく低く。外観も室内も低く。

そうすると、プロポーションが良くなる。

照明も天井には要らない。必要な個所に最低限の照明でいいんですと。

実際に有名な建築家の先生が設計した物件へ先生と見学に行ったのですが・・・

先生は普通に歩けてましたが、僕は2階で梁が頭にぶつかりました。

確かに、低く低くするとプロポーションが良くなり、かっこよくなる。

だけど、天井が近すぎてストレッチができない、テーブルの上は明るいけど部屋が暗い。

僕が望む設計ではない、でもかっこいいのは間違いない。

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人気の有名建築家の講習を聞いた後でも天井は低くせず、床から天井までの高さに合わせた窓を特注してなるべくシンプルにすっきりとした設計を心がけていました。

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室内ドアもメインとなる箇所は天井までのハイドア。

 

しかし、デザインに転機が訪れます。

今までは、アルミ樹脂複合サッシを標準としていて、H2400への特注を多用していたのですが、

当社の断熱仕様基準を上げる為に、サッシもより性能の高い樹脂サッシに変更になりました。

 

ここで、困った問題が発生です。

アルミ樹脂複合サッシの場合、特注にしても追加金額はそんなに大きくはなかったのですが、

樹脂サッシの場合、幅が2500mmで高さが2200mmの大型サッシを天井高さの2400mmに特注すると約20万円ほどの追加金額が発生します。あり得ないです。

なので、樹脂サッシに変わってからは天井まで20cm届かない2200mmの既製品最大のサッシを使っていました。

これは意匠設計としては大ダメージです。

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写真は天井高さ2400mmでサッシが2200mm。

窓の上から天井までの間に下がり壁があります。

写真のようなL型のLDKであれば、全然問題ないのですがI型のLDKの場合、今まで設計に取り入れていたすっきりした印象にはならなくなりました。

これは何とかしなくてはと悩みながら、サッシに合わせて窓際だけ天井を下げればいいのか?

でも、部屋を狭く見せるのは嫌だ、どうしよう、どうしようと悩む日々。

 

あっ!落として上げればいいのか。

 

窓回りで一度天井をサッシ既製品の最大高さの2.2mまで落としてから、基準の2.4mよりも上げてやればいいんだ。そして、勾配部分にサッシを特注したつもりで羽目板を貼ればいい!

そうして、実際に設計したのが一番最初に貼った写真の天井です。

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これも同じ建物ですが、サッシ高さは2.2m基準天井高さは2.4m。天井に間接照明も設置しました。

見た目では窓際の天井が下がり、有名建築家の言う低くかまえたプロポーションの良いデザイン、でも実際には基準天井高さよりも部分的に上げ、間接照明で照らすことにより、広さも感じられるデザインになりました。_DSC4304

 

ピアノやギターも似合います。_DSC4319

 

コストを抑えて無垢の羽目板では無く、ビニールクロス仕上げでもとても綺麗です。

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ご予算に合わせて同デザインの設計で仕様を選べます。

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外壁もメンテナンス性を考慮して、雨に濡れにくいポーチ壁と天井に無垢のレッドシダー貼りもお勧めしています。ご予算に合わせてご提案致しますので、なんでもご相談下さい。DSC_8620

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前回の投稿で次は富山マラソンの投稿をすると言って終わりましたが、

遊んでばかりに思われそうなので今回はお仕事の話。

次回お遊びの話にしますね。

設計部 藤井

 


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