令和6年の夏の高温に思う、平成の米騒動と令和の米不足。
社長の小池です。
今から30年前の「平成の米騒動」を覚えておられる方はおられますか?
「平成の米騒動」は、1993年(平成5年)の日本の記録的な冷夏に起因する米不足現象です。
1918年の「大正の米騒動」(騒動は、富山県魚津市の女性の米問屋への一揆が発端)に対して、1993年の米不足は「平成の米騒動」と言われています。
1993年の米騒動は、20世紀最大級といわれる1991年6月のフィリピン ピナツボ山の噴火が原因による記録的な冷夏が原因です。
夏の気温は平年より2度から3度以上も下回ったと言われています。
またこの年は、梅雨前線が長期間日本に停滞し、梅雨明け宣言が8月下旬には取り消される事態にもなり、この年の米の日本全国の作況指数は「著しい不良」の水準90を大きく下回る74となりました。
我家でも、育ち盛りの子供を抱え苦労した記憶があります。
そして令和6年の今年の夏ですが、なんと「米不足」が叫ばれています。
原因は色々な要素が絡んでいるのでしょうが、スーパーでは「おひとり様1点まで」の購入制限がでている地域もある様です。
その米不足の要因の一つに昨今の夏場の高温があります。
「平成の米騒動」が寒い夏が原因でしたが、「令和の米不足」は真逆の暑い夏が原因となっています。
気象庁が、今年の7月の平均気温は昨年を更新、1898年の観測による統計開始以来「最も暑い夏」になったと発表しました。
連日の「危険な暑さ」報道には正直ウンザリですが、確かに35度を超えると体感的にも危険な感じがします。
「やはり、大自然の前では人間はちっぽけな存在だな!」と思ってしまいます。
住宅作りを生業(なりわい)とする者にとって、私は自然の驚異の前では謙虚に少しでもダメージが少ない家を作るのが正しい考え方と思っています。
当社の住宅は断熱性能を長期優良基準をベースに考えています。
断熱を高め省エネでエネルギーコストを安くあげる、省エネで地球に優しい家づくりは当然の事です。
更に、自然の脅威に対して最もダメージを受けにくい生活を続けるためにも、「住宅の断熱性能」は大変重要のポイントになります。
米作りと同様に、家作りも寒い夏にも暑い夏にもストレスを感じにくい断熱性能の良い家作りが必要です。
令和の米不足のニュースから、こんな事を思った次第です。