NFL 第52回スーパーボウル
社長の小池です。
毎年2月の第1週は、(アメリカンプロフットボウル)NFLの頂上決戦スーパーボウルの社長ブログです。
(NFLに興味のない方は、ごめんなさい!! パスして下さい!!)
今年のスーパーボウルは、
AFCチャンピオン「ニューイングランド ペイトリオッツ」
VS
NFCチャッピオン「フィラデルフィア イーグルス」
の激突となりました。(両チーム、米国東海岸のチーム)
両チームとも、各カンファレンス(日本の野球で言えばセリーグ、パリーグみたいなものです)の
トップシードチームです。
今年のスーパーボウルは順当な組み合わせとなりました。
試合結果は、大方の予想を裏切り(?)
(スコア)イーグルス 41 対 ペイトリオッツ 33
で、イーグルスのスーパーボウル初勝利となりました。
試合前の下馬評は、ペイトリオッツの方が優位だったように思います。
ペイトリオッツは、NFLの常勝軍団(ヘッドコーチは名将 ビル・ベリチック QBは天才トム・ブレディ)
シーズンは13勝3敗。カンファレンス決勝で逆転して勝利しスーパーボウル出場は危なかったと言われますが、
私にはベリチックの計算通りの順調な勝ち方には見えました。
ペイトリオッツが勝てば2003年と2004年に続く2度目の連覇達成で、通算優勝回数もNFL最多記録を目指していました。
一方、イーグルスは、1960年にNFLチャンピオンとなった経験はあるが、スーパーボウルでは未勝利です。
2004年に同じ組み合わせで激突しましたが、その時はペイトリオッツの連覇を許した因縁の対決でもあります。
イーグルスのエースQBはカーソン・ウェンツです。今シーズンのイーグルスの躍進は彼に負うところが多いのですが、
シーズン第14週で大怪我をして今シーズンは絶望となりました。
急遽、バックアップQBのニック・フォールズを15週目以降起用し、
ポストシーズンを無難にこなしてスーパーボウル出場を果たしました。
しかしペイトリオッツの天才QBに対して、
ニック・フォールズでは役者が違うというのが個人的な感想であり、
大方の予想もペイトリオッツ有利の意見が多かったように思います。
しかしながら、試合はイーグルスが勝利!!
そしてMVPにはイーグルスの弱点と思われたOBニック・フォールズが受賞!
おめでとう!!
これだから、ビックゲームは下駄を履くまでわからない!!!!
イーグルスの勝利、様々な要因があったのでしょうが、。
個人的に興奮した場面を2点(全く個人的な意見です)
第4Q 残り時間 2: 21 イーグルス38点 対 ペイトリオッツ33点
この時点で、QBトム・ブレディと才能豊かなタレント軍団&経験豊かなペイトリオッツの攻撃が始まりました。
点差5点とこの残り時間を考えると、私は劇的なペイトリオッツ逆転を想像しました。
(やっぱり、NFLの神様は今年も劇的な逆転場面をトムに与えるのかな??)
ところが、5秒後の2:16に、イーグルス守備陣の攻撃を受け、QBトム・ブレディがQBサック&ファンブル
(ボウルを持ったQBが守備陣にタックルされボウルを落とす現象で、守備陣の見せ所)
そしてトムが落としたボウルを、さらにイーグルスが押え、好守が逆転!!!
(嗚呼ああああああ! 天国と地獄とはこの事だ!!)
(トム・ブレディ サックの瞬間)
その後、イーグルス順当に点を加えて 「41 対 33」で点差8点
しかし、ここで終わらないのがNFL
タッチダウンと2ポイントコンバージョンを決めれば、同点&延長線もあり得る状況で、
我々は、何回もそんな奇跡を見ています。
トムなら、そんな奇跡を起こすかもと誰もが想像する状況!!
(勝っているのに何となく目がうつろな左のイーグルスのHCペダーソン
一方、動じる様子も見せない右のペトリオッツHCベルチック
上手いカメラアングルですネ!!どっちが勝ってるか分らない!!
アメリカの画像は、本当にショウアップがお上手です!!)
最後のペイトリオッツ最後の攻撃時間が、
自陣9YD地点から、残り時間 58秒で再開!!
徐々に攻撃を進め、自陣49YDまで40YD進み、
残り時間9秒
そして、最後の1投51YDのロンパスが、トムの手からエンドゾーンに向けて放たれました!
(この長いエンドゾーンに投げるパスをヘイルメリーパスと言います。
成功率は3%以下とは言われますが、可能性が’ゼロでは無い起死回生のロングパス)
ペイトリオッツとイーグルスの選手が飛び上がった瞬間!!
しかし、残念がらボウルは地上に落ちてタイムオーバー!!!
NFLに興味ない方は、何の事かさっぱりわからない状況でしょうが、
私は胸がつぶれるような2分21秒でした!!!
大変長いブログなって済みません!!
スーパーボウルは、どうしても興奮してしまいます。
最後に後日談:
イーグルスHCペダーソンは、来期の構想を既に発表しました。
来期のエースQBは、スーパーボウルMVPのニック・フォールズでなく、
怪我で休んでいるカーソン・ウェンツだそうです。
この発表をスーパーボウルから1ヵ月後にするのなら冷静な判断でしょうが、
スーパーボウル勝利の興奮が冷め止まない翌日に発表するなんて、
情緒的な日本人には出来ない発想です。
感情に流されない、長期的なスパンでチーム作りをするプロの世界!!
凄いです!!!
脱帽です!!