「子育てグリーン住宅支援事業」の概要が判明しました!
社長の小池です。
国土交通省が、新たな住宅補助事業となる「子育てグリーン住宅支援事業」を創設すると発表しました。
年内に終了する「子育てエコホーム支援事業」の後継事業です。
今後、2024年度補正予算が国会で審議、決定後 同事業が正式決定となります。
(連日、103万円の壁の問題で国会が混乱しています。この103万円の壁は可処分所得を増やす減税問題ですが、住宅補助事業も業界にとっては大事な問題。毎日、国会の動静をドキドキしながら一日も早い成立を願っています。)
「子育てグリーン住宅支援事業」で判明したのは、2050年カーボンニュートラルに向けて「家庭部門の省エネ」を強力に推し進める国の姿勢です。
以前から、産業界の省エネ・運送界の省エネは進んできましたが、住宅界の省エネは遅れていると言われています。
この現実を打破するために、ここ数年「省エネ」に関わる補助金がありましたが、今年は更に補助金と住宅スペックのバージョンアップが発表されました。
国が新たに公表したフラッグシップモデル仕様「GX志向型住宅」
GX志向型住宅の基本スペック
①断熱等性能等級「6以上」
・断熱等級には、「断熱等級1」から「断熱等級7」までの7段階の基準があります。
2025年(令和7年)4月から「断熱等級4(Ua値0.87)」が義務化されます。
GX志向型住宅では、2ランクアップの「断熱等級6(Ua値0.46)」に適合する必要があります。
来年から始まる義務化水準から比べ、長期優良住宅やZEH水準が「断熱等級5(Ua値0.60)」でハイレベルですが、GX志向型住宅の断熱性能は「さらにレベルの高い水準」となりました。
②一次エネルギー消費量の削減率
再エネを除く 35%以上削減
再エネを含む 75%以上削減
・一次エネルギー消費量等級には、「消費量等級1」から「消費量等級6」までの6段階の基準があります。
2025年(令和7年)4月から「一次エネルギー消費量等級4(±0%削減)」が義務化されます。
「消費量等級6」は20%以上の削減基準となりますが、なんとGX志向型住宅では35%以上削減率が設定されています。
太陽光発電による再エネ設備を設置すれば75%以上の削減が必要となります。
現状では、35%の削減が難しいケースが予想され、再エネ設備を設置して75%以上削減をした方が目標値がクリアしやすいと思われます。(当然ながら、再エネ設備の費用がアップします)
③補助額 160万円/戸
GX志向型住宅はハイスペック住宅になりますが、補助額も160万円/戸とかってない高額の補助額となりました。
住宅の性能は、立地条件、家の向き等で条件は変わりますし、住宅会社の標準スペックの違いにも影響されます。
補助額に見合った内容でグレードアップすれば、生活のクオリティ(断熱性能)や月々の光熱費のリターンのメリットがあります。
補助金を貰ってGX志向型住宅を建築することは、少なくとも当社においては理にかなっていると思われます。
長期優良住宅 又は ZEH水準住宅
「子育てグリーン住宅支援事業」では、引き続き「長期優良住宅・ZEH水準住宅」取得の支援も継続されます。
「18歳未満の子を有する世帯(子育て世代)」又は「夫婦いづれか39歳以下の世帯(若者夫婦世代)」を対象に、下記の補助金が設定されました。
長期優良住宅
建替前に住居していた住宅を除去する場合 100万円/戸
上記以外の場合 80万円/戸
ZEH水準住宅
建替前に住居していた住宅を除去する場合 60万円/戸
上記以外の場合 40万円/戸
資材高騰の住宅業界ですが、「性能の良い家を作る」はコストは上がります。
しかし、「性能の良い家」は「住環境の充実」と、エネルギー高騰の世の中で「光熱費の削減」が可能になり、さらにエネルギー問題を考えると「地球に優しい住まい方」が可能となります。
当社では、従来の「長期優良住宅(ZEH仕様)」に「GX志向型住宅仕様」を加え、住宅性能2本柱体制で2025年は臨みます。
何なりと、ご相談頂ければ幸いです。