6月になり梅雨のシーズン到来
社長の小池です。
6月と言えば、どうしても連想するのが「梅雨」
私は負のイメージが強いのですが、日本人はそこにある種の美意識をはぐくんでいるそうです。
「しめやか」という表現は、品よく落ち着いた好ましい状態をいう誉め言葉にほかなりませんが、それは「しとり」や「しっとり」にも通じる「湿気を含んださま」から転じたそうです。
そのほかにも、「みずみずしい」「みずほ」「みずもしたたる」などの言葉も、良い意味につかわれます。
梅雨に限らず、雨を美化する表現も多く、小雨(こさめ)・氷雨(ひさめ)・地雨(じあめ)・俄雨(にわかあめ)・夕立(ゆうだち)・時雨(しぐれ)・五月雨(さみだれ)・子糠雨(こぬかあめ)など様々。
さらに童謡などでは「ピチピチ チャプチャプ ランラン」(雨降り)と歌うがごとく雨降りを楽しむ歌詞も少なくありません。
けっして雨好きというわけでもはなく、モンスーン・アジアの北端の列島弧に暮らす避けられない気候ゆえの日本人の対応とみてもうがちすぎではないだろうと思われます。
(民俗学者:神崎宣武 「恵みの雨」(express6)から)
こんな風に考えると、少しは雨を楽しもうという気持ちも生まれますね。
この時期に思い出す花は「紫陽花」
雨の中、傘を差しながら道端にみる紫陽花も良いですが、
雨の後、雨をたっぷりと含んだ紫陽花も良いですね。
又、梅雨の晴れ間に見る紫陽花もホッとした気持ちになります。
少しは梅雨を楽しむ気持ちになってきたのですが、そこに水を差すのが最近よく聞く「線状降水帯」。
梅雨末期には「記録的な大雨」という表現を良く聞きますが、この表現 数十年に一度の稀にしか起こらない前提の言葉でしたが、これが頻繁におきる最近の天気。
その原因が線状降水帯です。
線状降水帯とは、幅20~50km、長さ100km以上に細長く線状にみえる降水域のことで、複数の積乱雲が一つの方向に列をなす事で形成されます。
最近の研究では、線状降水帯は地球の温暖化が影響していると考えられるていますが、更に温暖化による海面水温の上昇が強く影響を受けていると言われています。
日本周辺の100年の水温上昇は、下記の通り
四国・東海沖:+1.23℃ 関東南:+1.02℃ 関東東:+0.91℃ 三陸沖:+0.82℃ 釧路沖:+1.33℃
日本海南西部:+1.35℃ 日本海中部:+1.80℃ 日本海北東部:+0.34℃
個人的には100年前の海水温をどうして測ったのか疑問も有りますが(苦笑)、これが公式見解。
年々増える豪雨は地球温暖化による海面水温の上昇が原因の中、今年の梅雨に線状降水帯が富山県にかからないことを、雨が降ってくる天に向かってお祈りするしかありません。
やはり、大自然の前では人間はちっぽけな存在のようです。