台風前の暑い地鎮祭と紙垂(しで)
社長の小池です。
台風14号が今週火曜日富山県に最接近しました。数十年に一度の大型台風で、九州に上陸 島根県に上陸 更に新潟県に上陸して東北地方を横断 日本列島を舐めるようにして過ぎ去っていきました。
日本各地に大きな爪痕を残しましたが、大きな台風の割には被害は少なかったようにも感じます。不幸中の幸いとも言えるかも知れません。
そして、台風14号の後、大きく変わったのが気温の変化。
夏から、突然秋を通り越えて晩秋になったような寒さを感じています。気温の寒暖差に充分気をつけたいものです。
そんな台風前の快晴の今年最後の暑い(?)土曜日に、地鎮祭に参列してきました。
場所は、立山町。
余りにも暑いので、幕の裾を巻き上げて風を通した程です。
地鎮祭の大きな流れは変わりませんが、土地土地 神主さんで多少の違いはあります。
立山信仰の盛んな立山町の神主さんという事でもないのでしょうが、式の最中に雅楽を横笛で演奏されました。
日本人の心には、横笛の音色がとても心に染み渡る気がしました。
地鎮祭とは、日頃お社(おやしろ)におられる神様を、臨時に神籬(ひもろぎ)にお招きして祭祀を執り行う行事です。
その神様をお招きする神籬(ひもろぎ)を囲むようにして、四方に竹を飾り、その4本の竹に荒縄を張ります。
ここに、聖なる場所と俗なる場所の境目の結界(けっかい)が生まれます。
祭壇の中央には神様がお休みになられる神籬(ひもろぎ)を設け、その横や前にお酒や季節の山海の珍味を並べて神様をお迎えします。
更に、この場所を飾るにあたり、四方を囲む荒縄の一辺に各4箇所 計16箇所と、四方を囲む竹にそれぞれ4箇所 計20ヶ所に紙垂(しで 四手とも書く)を取り付けます。
竹に取り付ける紙垂(しで)は目の高さに取り付けます。
荒縄に取り付ける紙垂(紙垂)には注意が必要。
外から見て、紙垂(垂)の折った和紙が右下がりなるように取り付けます。
いつも祭祀の前に紙垂(しで)を取り付けるのは私達の仕事。何故このように右下がりの状態で取り付けるのかは知らないのですが、心の中で『外から見て、右下がり・右下がり』を繰り返すルーティン作業です。
立山町の地鎮祭 無事終了しました。
後は私達業者が安全に心がけ、年明けの完成をめざします。