9月1日は防災の日 そして耐震住宅
社長の小池です。
9月1日は防災の日
防災の日は、1923年(大正12年)9月1日に発生した関東大震災にちなんで、1960年(昭和35年)制定された日です。
昨今は、9月1日前後が台風の襲来が多い時期とも重なり、この日に防災訓練が行われる事も多いようです。
当社はショッピングセンターのように不特定多数を前提にした事務所ではありませんが、それでも打ち合わせに来られる「お客様向け来社スペース」があります。
ハザードマップを見ると、当社は危険な地域からは外れていますが、今年は自然災害対策ではありませんが、事務所の消防設備の社員の意識共有をしました。いづれにしても、日頃からの備えは重要と思います。
ライフラインの復旧日数と食品備蓄
自然災害発生で一番気になるのが、災害発生時からライフライン復旧までの時間です。
電気・水道・ガスが9割程度復旧するまでの日数ですが、東日本大震災・阪神淡路大震災それぞれで、
①電気 6日(東日本) 2日(阪神淡路)
②水道 24日(東日本)37日(阪神淡路)
③ガス 34日(東日本)61日(阪神淡路)
これらの震災は、超A 級災害ですので不安を煽るつもりはありませんが、かなりショックな数字です。
では、日常生活に戻る前の非常時の食品などの備蓄ですが、最低3日から1週間分 x 人数分 が必要と言われているそうです。
ちなみに、下記が自宅で3日間過ごすのに必要な1人分の食料です。
水:9リットル(水2リットルペットボトル 5本)
主食:9食分(カップご飯3個、カップ麺3個、シリアル150g)
主菜:9食分(缶詰6缶、レトルト3袋)
副菜:適宜(日持ちする野菜、缶詰、インスタント味噌汁、野菜ジュース、梅干し、菓子類 等々)
この量を見ると、うーんと唸ると共に、いかに今の私達が便利な世界に生きているのかわかります。
災害と住宅
災害は様々なケースが予想されます。従って、全ての災害にオールマイティな住宅というのは難しいと思います。但し、不安定な要素を取り除くことは可能です。
例えば、地震災害です。
地震災害は、地殻の複雑な要素が絡んでいて、熊本地震でも町内が違うだけで住宅の損傷が大きく違っていました。
本来なら、私たち人間の営みに安らぎを与える住宅が、倒壊などによって凶器に変わるという事もあり得る事です。
当社が標準採用している「長期優良住宅」ですが、今年の9月までは耐震等級は2 又は3で選択できましたが、10月からは耐震等級3が必須条件となりました。
住宅性能表示基準の耐震等級は下記に通りです。
耐震等級1 建築基準法レベルの建築強さ
(数百年に一度程度発生する地震力に対して倒壊・崩壊等しない程度)
耐震等級2 建築基準法の1.25倍の建築強さ
(数百年に一度程度発生する地震力の1.25倍の力に対して倒壊・崩壊等しない程度)
耐震等級3 建築基準法の1.5倍の建築強さ
(数百年に一度程度発生する地震力の1.5倍の力に対して倒壊・崩壊等しない程度)
数百年に一度程度の地震とは、冒頭に述べた防災の日を定めるきっかけとなった「関東大震災」クラスの地震です。
私が良くお客様にお伝えするのは「命が最優先」のキーワード。
一生に一度の買い物である住宅が「安らぎの場所」でなければなりませんが、先ほども書きましたが住宅が命を奪う凶器になっては、元も子もないと思います。
これから住宅をお考えの方、是非「防災の日」と「住宅」についても関連づけてお考えくだされば幸いです。