薫風に吹かれて
社長の小池です。
今週末には、ゴールデンウィークが始まります。
山々の木々が芽吹き、鶯がホーホケキョと鳴きはじめ、生命の息吹を感じる私の一番大好きなシーズンの到来です。
そして、この時期になると思い出す言葉が「薫風(くんぷう)」
薫風は、「かぜかおる」とも読み、
「青葉の季節に、青々と茂った樹木の間を風が吹き抜けるさまを表現する語。
夏の季語で、初夏、特に5月を示す。(出展:実用日本語辞典)」
暑くもなく寒くもないこの季節の風に、心が休まります。
二十四節気の夏は、
立夏(5月5頃) 小満(5月21頃) 芒種(6月6日頃) 夏至(6月21日頃) 小暑(7月7日頃) 大暑(7月23日頃)
となります。
暦の上では、5月になれば夏がはじまり、8月に入れば秋になります。
二十四節気と体感には季節のずれも感じたりもしますが、
初夏といえば「立夏から芒種」あたりの1ヶ月。
大いにこの季節を楽しみたいものです。
と思っていたら、時々このブログにも引用することがある「express 」の5月号が届きました。
今月の特集は、「ディランに吹かれて」
ノーベル賞を受賞をしたボブ・ディランが今年の5月で80歳を迎えるにあたり、様々な著名人が寄稿しています。
ボブ・ディランは、私が50年近く聞いてきたアーティストです。
歌詞は難解であり、ほとんど理解は出来ないのですが、それでも時々私でも理解できる英単語があり、それが心に響きます。
それが、今でも聞き続けている理由かもしれません。
ノーベル賞受賞に際し、脚光を浴びたのは彼の代表曲であり、ベトナム戦争当時の反戦歌「風に吹かれて」
このブログを読んでいる多くの方にとっては、ベトナム戦争は歴史教科書の記述でしょうが、
私達の年代にとっては、忘れることのできない青春の記憶です。
この反戦歌で繰り返されるフレーズが
「答えは、友よ、風に吹かれている」
( The answer , my friend , is blowing in the wind )
尚、この曲は古いゴスペル曲「奴隷競売市場はもういらない」をディランが拝借したともいわれています。
日本人には伺い知れないアメリカという国の歴史の根深さと、
この曲の「風は変わりやすいもの象徴であり、簡単な答えは無い」という歌詞の意味するところは、
この年齢になると改めて考えさせられます。
薫風から二十四節気、ボブ・ディランの「風に吹かれて」まで話が飛んでしまいましたが、
暫くは、車の窓を開けて5月の風を感じ、オーディオからはボブディランの曲が流れそうです!!