耐震の必要性 感じてますか?
社長の小池です。
「天災は忘れたころにやってくる」という言葉があります。
今年も、7月には熊本県を中心に集中豪雨が発生し、
球磨川が氾濫した記憶があります。
富山県でも、神通川周辺に住む社員が、
その時期の神通川の水位が異常に上がっていたと言ってました。
線状降水帯という言葉良く聞かれますが、
何時、富山に停滞しても不思議でないと思われます。
最近は、「天災は忘れないうちにやってくる」と思ったりもします。
天災で集中豪雨と共に心配なのが地震です。
株式会社エヌ・シー・エヌが、毎年9月1日の「防災にの日」に合わせ、
全国47都道府県2,444名に実施した
「耐震・地震に関する意識調査2020」
というレポートがありましたので、ご紹介したいと思います。
1.耐震県ランキング
耐震意識の高い県
トップ10 |
耐震意識の低い県
ワースト10 |
|||
1位 | 愛知県 | 38位 | 北海道 | |
2位 | 神奈川県 | 39位 | 鹿児島県 | |
3位 | 三重県 | 40位 | 香川県 | |
4位 | 宮城県 | 41位 | 大阪府 | |
5位 | 千葉県 | 42位 | 山口県 | |
6位 | 宮崎県 | 43位 | 富山県 | |
7位 | 熊本県 | 44位 | 石川県 | |
8位 | 大分県 | 45位 | 島根県 | |
9位 | 新潟県 | 46位 | 沖縄県 | |
10位 | 静岡県 | 47位 | 長崎県 |
この調査は、
「住宅の耐震意識(5項目)」「地震への備え(3項目)」をスコア化したのですが、
東日本大震災など最近被災した地域や、南海トラフ地震などを想定されている県などが、
上位にランクさてているようです。
一方、富山県をはじめ比較的大きな地震が少ない地域は耐震意識は低いようです。
2.自分の住まいが地震に強いと思う人
地震に対する意識をみるために
「自分の住むエリアで、今後30年以内に震度7以上の地震が起きる可能性があると思うか」
について伺うと、
NO. | 都道府県 | 思う | 思わない | 分からない |
1 | 高知県 | 88.5% | 1.9% | 9.6% |
2 | 千葉県 | 78.8% | 1.9% | 19.2% |
3 | 静岡県 | 76.9% | 7.7% | 15.4% |
4 | 徳島県 | 76.9% | 5.8% | 17.3% |
5 | 大阪府 | 73.1% | 3.8% | 23.1% |
全体平均 | 52.0% | 16.1% | 31.9% | |
43 | 佐賀県 | 26.9% | 32.7% | 40.4% |
44 | 富山県 | 25.0% | 28.8% | 46.2% |
45 | 山口県 | 23.1% | 34.6% | 42.3% |
46 | 石川県 | 21.2% | 23.1% | 55.8% |
47 | 長崎県 | 15.4% | 42.3% | 42.3% |
又、「現在の住まいが地震に強いと思うか」
という質問については下記に様になっています。
NO. | 都道府県 | はい | いいえ | 分からない |
1 | 神奈川県 | 55.8% | 25.0% | 19.2% |
2 | 千葉県 | 50.0% | 17.3% | 32.7% |
3 | 宮城県 | 42.3% | 23.1% | 34.6% |
4 | 兵庫県 | 42.3% | 30.8% | 26.9% |
5 | 岩手県 | 40.4% | 36.5% | 23.1% |
全体平均 | 30.0% | 42.1% | 27.9% | |
43 | 北海道 | 21.2% | 34.6% | 44.2% |
44 | 島根県 | 19.2% | 59.6% | 21.2% |
45 | 長崎県 | 19.2% | 51.9% | 28.8% |
46 | 岐阜県 | 17.3% | 51.9% | 30.8% |
47 | 秋田県 | 7.7% | 71.2% | 21.2% |
同じ日本においても、かなりの意識の差が見られます。
特に、耐震県ランキングの下位の県は、
地震想定や住宅の耐震化率も低いと思われます。
3.注目集める在宅避難
新型コロナウィルスの流行を受け、
大きな地震が来た後でも自宅での生活を続ける「在宅避難」が注目されています。
「新型コロナウィルスの流行から『自宅避難』への意識は変化しましたか?」
の設問に対し、
以前から必要だと思っていた | 36.0% | |||
依然と違い、必要だと感じるようになった | 29.3% | |||
必要だと感じなくなった | 2.5% | |||
元々必要だと感じていない | 7.1% | |||
分からない | 25.1% |
さらに、
「大地震が来た場合、安心・安全に『在宅避難』を行う自信がありますか?」
の設問に対しては、
安心・安全に過ごす自信がある | 30.3% | |||
安心・安全に過ごす自信はない | 35.9% | |||
分からない | 33.8% |
となりました。
冒頭に、「天災は忘れたころにやってくる」と書きましたが、
全国における地震に対する意識や備えのバラツキに加え、
新型コロナウィルスが、ますます複雑に絡んでいるように思われます。
この富山においては、
「立山が守ってくれている」とかいう事を私も言いますが
化学的にはかなり根拠が曖昧と言わざるを得ません。
当社は、長期憂慮住宅を標準仕様とし、
耐震対策(耐震等級2)を採用しています。
只、お客様の地震に対する意識はそれほど高くないと実感しています。
これ等に資料を見ながら、
ここは、一度立ち止まって、
耐震性能について、考え見る必要がありように思った次第です。
皆さんは、どの様に感じられましたか?