築85年住宅をリノベーション(富山市)

2017.09.18

社長の小池です。

富山市水橋で、築85年の住宅をこの度 大型リフォーム 今風に言えばリノベーションしました。

 

この住宅は、母屋と離れ2ヶ所(純和風の平屋と2階建て部分)があるのですが、

今回は築85年の母屋の本格リノベーションです。

 

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お施主様ご夫婦の希望は、ザックリ言えば

*ご主人:先祖から受け継いだ住宅へのこだわり

*奥様:合理的な生活導線を重視した住宅

という事です。

只、ご夫婦に共通するのは、当然ながら「終の棲家」として住み易い住宅にして欲しいという思いです。

 

一方、施工会社の立場とすれば、

*現代の住宅に求められる断熱性能や耐震といった要素を築85年という住宅にどのようにスペックインしていくかが腕の見せ所

となるわけです。

 

昨年の10月14日に最初に現地調査&ヒアリングを実施。

築85年の家を中心に、三者のバトル開始のゴングがなりました。

と言えば、喧々諤々の打合せを想像されるかもしれませんが、お施主様は紳士淑女で当社の提案について冷静に判断を頂きました。

私にとっては、当社の提案に対して、ご夫婦のイエス・ノーがはっきりしていたので助かりました。

 

約半年のプラニング・見積もり作業を経て今年の4月に着工にこぎつける事が出来ました。

 

着工して、最初に悩んだのが構造です。

やはり、85年前の住宅は残念ながら現在のような構造の考えはなく最初の難関であったように思います。

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そして、6ヶ月の工事期間を経てこの9月に竣工となりました。

 

現場の技術者的な立場から見れば、プランニングの段階から竣工まで、「苦労と驚きとやり甲斐の連続」の現場でした。

一方営業の私の立場からは、ご夫婦は私と同じ年代であり「終の住処」となる今回の大規模改修工事で、今までの歴史とこれからの生活にご夫婦がそれぞれが満足できるような住まいを提案したいという一心の現場でした。

 

悩みながらの1年でしたが、なんとか引渡しまで来ることができました。

 

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現在の住宅に求められるのは、「健康を維持する住宅」と言う考え方です。

その為には、断熱性能を高める事が必要となります。

そして、結果として住宅のエネルギーコストが下がります。

 

この順番を逆にした話や、断熱性能を無視した話も聞きます。

又、昔は寒いのを耐え、暑いのを耐え、食べるもの食べない昔の人の方が強くて健康だったと言う人がいます。

しかし、日本人の平均年齢が上がったのは、住環境の向上と栄養の充足であったことは間違いありません。

只、飽食の行き過ぎた栄養過多は健康に問題であり、住宅の断熱性能アップはまだまだ業界として改善の余地はあると考えています。

 

そのような中、お施主様に私達の考えをご理解を頂きながら実施した今回のリノベーションは、建築に身を置く人間として建築冥利につきる現場であったと思います。

このようなお仕事のご依頼を当社に頂き感謝申し上げます。

また、お施主様におかれましては、こからの人生を楽しんで頂くにあたり、我々がお手伝いした「終の棲家」が少しでもお役に立てばと思う次第です。

この度は、本当に有り難うございました。

 


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