東北大震災復興(宮城県石巻市)&世界遺産中尊寺

2018.06.16

社長の小池です。

 

 

今年も、E&C-21の研修旅行に参加しました。

(E&C-21は、日本海ガスが主催で北陸の住宅会社やガス機器メーカーが参加してガス・エネルギー事情を研究する勉強会です)

 

今年は、宮城県と岩手県を訪問しましたので、そのレポートです。

 

①東松島市「スマート防災エコタウン」

 

東松島市(宮城県仙台市から北東に位置)は、

東日本大震災からの生活再建において住宅再建の優先度が高く災害公営住宅のいち早い建設を進めていますが、

東日本大震災を通じて市民の命を守る為には災害時のエネルギー確保が不可欠と考え、

環境省の補助をを受けて「東松島市スマート防災エコタウン」構築事業を推進してきたそうです。

 

この構想(CEMS)は、

発電は、太陽光(防災調整池、集会場、集合住宅に設置)とバイオディーゼル非常用発電機と使い、

大型蓄電池(480kWh )に電力を貯めて調整し、

災害公営住宅70戸・集合住宅15戸・集会場、周辺の病院を4ヶ所&公共施設に供給し、

災害時にも3日間はエネルギーを通常通り確保できるシステムです。

又、エコタウンの発電だけでは足りない時は、既存の電量力網からの買電もできるそうです。

 

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(エネルギーシステム CEMCの概念図)

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(大きな蓄電池の外観 480kWhの容量です)

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(緊急時用のバイオディーゼル発電機)

 

今回見学したこのシステムは、

防災(非常時の電力供給)を主眼としていますが、

経済産業省では、

『省エネ & エネルギーの地産地消 & エネルギーの地域融通』

を図り、エネルギーコスト ゼロを目指した

「スマートタウン」構想

をすすめています。

 

スマートタウン構想は、

先ず当社が推薦するZEH住宅が基本となります。

 

日中は、ZEH住宅でエネルギーの地産地消を行い、

使い切れなかった余った電力は地域の蓄電池に貯め、

夜など太陽光からの電力供給が無い時は、

地域の蓄電池から電力供給を受ける。

地域の蓄電池が、夜間の既存電力網の代わりをはたす構想です。

 

まだまだ、スマートタウンの出現には時間がかかりそうですが、

今回の「スマート防災エコタウン」を初め、

様々な挑戦が進んでいるように思いました。

 

 

②石巻市南浜地区 見学

 

東日本大震災。

この言葉、東北の方には失礼な言い方ですが「耳にタコが出来るくらい」聞いたように思います。

しかし、何時震災が起きたかと問われれば、答えに窮するのが現実です。

既に、東日本大震災が発生して7年が経過したそうです。

 

私たちが最初に訪れた仙台市などは、震災の爪あとなど先ず目にする事はありません。

震災の風化という言葉をよく耳にしますが、仙台市にいると確かに現実のように思います。

 

しかし、そんな私たちの感覚を打ち砕いてくれたのが石巻市南浜の復興現場でした。

災害ボランティアの方に説明した頂いたのですが、

人口4000人程の人が住む町の1割400人程が犠牲になったそうです。

町が消滅して跡形も無い現実を見たときの衝撃は、相当なものでした!!

 

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(この町が、津波で全て消滅しました!!)

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(跡地は、まだまだ整備途中で、建物は建っていません。

奥に見えるのは、この地域の小学校で震災の記憶を残す建物として

整備中だそうで、足場が組んでありました)

 

震災後の映像でよく見たような気がするこの看板「がんばろう 石巻」

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津波の高さ6Mを示すポール

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荒涼とした 石巻南浜津波復興祈念公園 に立つと、

公園を流れる風にまじって、

多くの方の無念の声が聞こえるようでした。

 

誰のせいにもできない大自然の猛威の前で、

ただ耐える石巻の人々の心情を思うと、

ただ涙をこらえるしかない自分がそこに立っていました。

 

 

③世界遺産と中尊寺金色堂

 

「平泉の文化遺産」は、2011年(平成23年)6月のフランスのパリで開催された第35回世界遺産委員会において、

世界遺産リストに記載(=世界遺産登録)することが決定されたそうです。

 

資料によれば、

【資産名】

平泉 -仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺産群-

【遺産構成】

中尊寺・毛越寺・観自在王院跡・無量光院後・金鶏山

【「平泉」がなぜ世界遺産なのか】

平泉には、仏教の中でも、特に浄土思想の考え方に基づいて造られた多様な寺院・庭園及び遺跡が、一群として良好に保存されています。

寺院や庭園は、この世に理想世界を作り出そうとしたもので、海外からの影響を受けつつ日本で独自の発展を遂げたものです。

平泉の理想世界の表現は、他に類の無いものとされています。

 

となっています。

金色堂の説明は割愛しますが、一度は見てみる価値はあります。

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そして、私が驚いたのは下記の写真

(写真の色が悪いのでなく、現実の写真!!

 けっして、セピア色に修正していません!!)

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世界遺産登録に従って、平泉では町並みを茶系統に統一したそうです。

従って、看板も、「茶色のセブンイレブン」 「茶色のESSO」

(他にも色々とありました!!)

日本でも、ここだけの色合い看板は、ここ平泉だけじゃ無いでしょうか!!

店舗には入ってませんが、セブンプレミアムのロゴはどんな色なのでしょうか????

 

 

 

 

 

 

 


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