地球温暖化と「JWOOD」の役割

2022.04.09

社長の小池です。

 

前回のブログで、地球温暖化対策として木材の重要性を書きましたが、

今週は当社の住宅の構造材として使用しているJWOODについてお話します。

 

①木を切ることは、環境破壊か?

地球温暖化対策としての木材の重要性は前回のブログでお話しましたが、それでは木を切ることは環境破壊となるのでしょうか?

木材はCO2を吸収して蓄えてくれますが、成長期を過ぎた木材はCO2の貯蔵量がほぼ一定になり、CO2の吸収能力が落ちます。

従って、成長期を迎えた木材を伐採し住宅などの資材としてして使い、

また新しい木を植える(植林)というサイクルは地球温暖化対策として重要な作業となります。

木を切ることは、環境破壊ではありません。

 

又、木の成長には、森の管理が必要です。

木の成長に合わせて木を間引く作業を「間伐」と言いますが、

これは過密になった森に、太陽の日が良く当り食物が深く根を張ることができ、他の植物育つ栄養豊富な森になり、植物の成長を促します。

 

日本の林業は良く3Kの職場といわれ、戦後植林された気が伐採期を過ぎ山は荒れ放題とも言われています。

しかし、最近になり世界の木材資源の争奪のなかで日本の森も見直しの機運があります。

日本の林業にも、少し光が見えつつあるように思います。

 

杉・ヒノキの伐採時期は、45年から50年と言われています。

森林の管理は、ロングスパンで考える必要があります。

 

②JWOODのメリット

当社が、構造材として標準仕様に使っているのが、国産の杉やヒノキでなくニュージーランド産のラジアータパインです。

ラジアータパインの特徴は、成長の早さにあります。

『植林 - 育林 - 間伐 - 伐採』のサイクルが30年で可能であり、さらに大径木に育ちます。

 

広島に本社を置く「㈱ウッドワン」という会社が現在ニュージーランドに山林を所有し、日本向けにこのラジアータパインの生産管理をしています。

(当社とは古い付き合いの会社です。)

 

㈱ウッドワンは、森林約40,000haをニュージーランドで経営し、ラジアータパインのCO2吸収量は年間75万トンになります。

2020年に建築用等の材料として創出した木材の量は161,099トン この中に閉じ込められている炭素固定量をCO2に換算すると13.5万トンになります。

 

単位が大きすぎて実感が湧きませんが、当社としてはこの材料を使う事で地球温暖化対策の一助になっていると考えています。

 

このラジアータパインですが、構造材として使う場合の名称が「JWOOD」 床材やドアなどの内装建材に使われるときの名称が「ピノアース」となります。

 

③JWOODの思い出

このラジアータパインですが、私小池が5年前の2017年7月にニュージーランドで植林をしてきました。

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㈱ウッドワン社から、是非ニュージーランドで植林をしてこようというツアーに誘われ、

禿山に行って、私の名前が刻まれた看板の横での植林です。

この木が、「間伐される木か」「生き残る木か」は分かりませんんが、現地の人が「30年後の木の成長を見に来てください」と言ってくれた事は覚えています。

しかし、よく考えてみると25年後に私が生きていて、ニュージーランドのこの山に行く可能性は殆どゼロ。

そんな事を思うと、大自然の営みの中で私の人生なんてほんの瞬間と思えますね!

 

地球温暖化と木材の成長、今日思い立って明日から改善には決してなりませんが、

長期的なビジョンをもって取り組む必要性を改めて思う次第です。

 


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