ソーラーフロンティア太陽光工場(宮崎県国富町)見学してきました
社長の小池です。
当社の住宅の太陽光パネルは、「ソーラーフロンティア社」の商品を多く採用しています。
今回、仕入先の問屋や商社のお誘いがあり、同社の生産工場がある宮崎県東諸県郡国富町にある工場を見学してきました。
現在、日本では様々なメーカーが太陽光パネルを販売していますが、100%国産に拘っているメーカーはソーラーフロンティア社だけです。
同社は、今回見学した国富工場の他に、国内では宮崎県にもう一ヶ所、更に宮城県にもう一ヶ所の 計3工場で太陽光パネルを生産しています。
ソーラーフロンティア株式会社
株主:昭和シェル石油株式会社(100%)
資本金:476億2073万
従業員数:約1,500名
キャッチフレーズ:太陽による快適でクリーンな暮らしをすべての人に
下記の写真は、国富工場の全景です。(宮崎空港から1時間ほど走った山の中の工場です)
工場の大きさは40万㎡(1辺1kmで外周が4km 東京ドーム8個分)
工場は、24時間 365日生産しているそうです!!!
パネルの1日の生産量が1600枚。
そんなに生産して、どこに売っているのか 不思議に思ってしまいました!!
工場には、総勢で800名(1シフト150名)が勤務しているとの説明でしたが、
何処にそんな人がいるのかと思うほど無人化が進んだ工場です。
コンピューター制御されたロボットやローラー・台車が動き回っていました。
唯一それだけの人数が工場にいるんだなと想像できたのは、広い社員食堂でした。
この食堂を埋めるには、それくらいの人はいるよね と変に納得しました。
この工場、確かに人の気配は無かったのですが、仕上げの最終梱包前の商品チェックは
人の手に委ねられていました。
AIやIOTがいくら進んでも、最後は人間の五感による
「なんか変だな、何時もと違うな!」の感覚が
商品チェックの決め手だそうです。
(やっぱ、人間って凄いですね!!!)
そして、ゴミが落ちてない綺麗な工場と言う事も驚きでした。
工場で感じた事は写真があれば分るんでしょうが、
工場内は一切写真撮影が禁止でした。
(たくさんの企業秘密が詰まっているそうです)
ここは、五感を働かせて想像してください!!!!!
ソーラーフロンティア社の太陽光パネルの特徴は、
多くの太陽光が結晶シリコン系の素材で作られるのに対し、
同社のパネルは「CIS太陽電池」のあります。
CISのメリットは、シリコンという希少鉱物に頼ることなく、
下記の3資源から生産できることにあります。
CISの特徴は、下記の通りです。
太陽光発電の性能は、
温度が25℃ 放射照度が1㎡あたり1000Wなどの一定条件下での
「公称最大出力」で比較する事がありますが、
実際このような状態が日本でどれくらいあるかと考えると
1年間に2~3時間とも言われます。
それに対して、
通常の晴天時で太陽から届くエネルギーは600~800w/㎡程度で、
太陽光パネルが日光を浴びると温度が上昇して25℃を上回る事が多く、
理論上の数値よりも「実発電量」を考えた方が現実的と思われます。
そうした「実発電量の高さ」を求めるのであれば、
上記の1~3の説明にあるようなCIS太陽光パネルの優位性は大きいものと思われます。
最後に、ソーラーフロンティアの工場見学をした証拠写真です。
前にも書いたように工場内は一切の写真撮影が禁止なので、
玄関で撮ったこの写真が貴重な1枚となりました。
最近は、様々な日本の大企業のコンプライアンス(法令順守)違反の事例が発生しています。
メイドインジャパンの信頼が崩れつつあると評論する人もいますが、
今回のソーラーフロンティア社の工場を見学して、
やはり日本企業の製品に対する真摯な真面目な態度に感銘を受けました。
当社においても、現場管理を含め更なるレベルアップを目指さなければならないと
再確認した次第です。