『カレンの台所』って、ご存知ですか?
社長の小池です。
先日、雑誌「express」を読んでいましたら、
作家の高橋源一郎氏の滝沢カレンさんの『カレンの台所』(サンクチュアリ・ブックス)紹介コラムがあり、
大変面白かったので、社長ブログでご紹介したいと思います。
(皆さんご存知かと思いますが、滝沢カレンさんはモデルでタレント。
芸能人を一瞬のうちにオリジナルの4文字熟語であだ名をつける天才。)
『カレンの台所』は、通常の料理本でなく、
滝沢カレンさん独自の感性で、
料理の楽しさを伝えています。
「ハンバーグ」の欄では、
ハンバーグをひっくり返す時のタイミングを、
強火何分とかでなく、
下記のように表現しています。
「粉々にこちらがすると、
向こうは抵抗したいのか対抗しているのかギリギリまで目つぶしスプレー出してきますので、
気合お願いします。 ・・・略・・・・。
全員が窮屈じゃなく話せているなと思ったらそれをしばらく眺めてください。
1~1分30秒でしょうか。
え、何勝手に洋服羽織ってんの!?と思ったら、
その驚きを味方にひっくり返してください。
茶色のあったかそうな洋服を着ているはずです。」
高橋源一郎氏によると、「抵抗」「目つぶしスプレー」という単語が入っているので、
「香港の民主化デモ」関係の文章にもみえると書いています。
確かに、そのようにも思えますが、
「香港の民主化デモ」と「ハンバーグ」とでは、天と地の違い。
確かに、滝沢カレンさんの、
言葉に対する独特な感性に驚かされます。
(天才です!!)
そして、不思議に肉汁が出てきたハンバーグが頭に浮かんできます。
又、別の所には、
「お醤油を、まずは豚肉たちが足湯ができるくらいの量を入れ、
お酒をさらに肩まで漬かる程ほど入れます。
みりんは入浴剤入れる程度に入れ」
なる表現があるそうです。
私のような料理をしない男が料理をしようとすると、
料理本かネットでレシピを調べますが、
豚肉 200g
醤油 1カップ
お酒 1/2カップ
胡椒 少々
の表現で、もう頭が混乱、思考停止状態になります。
「醤油 1カップ」 より 「お肉が足湯ができるくらいの量をいれ」の方が、
視覚的に理解可能だし、覚えられるように思えます。
皆さん、どう思われますか?
料理を毎日作っていらっしゃる方や、
料理が好きな方には何てことないかも知れないれませんが、
この本なら、私にも料理ができるかなと思ってしまいました。
そして、料理とは別の意味で
「言葉・表現力って大事だな」
と、改めて感じた次第です。