工事の流れ ⑩外壁編(屋根)

2019.10.05
  • 外壁通気工法
    外壁通気工法 外壁通気工法
    木造住宅の外壁は、「外壁通気工法」と言われる工法をとっています。

    外壁通気工法は、
    壁と外壁の間に外気が流れる空気層を作ります。

    この空気層で、
    壁内で発生した湿気や、
    外壁から侵入する水分を
    外部に放出します。


    何故、このような工法が必要になったかといえば、
    一般的に、室内からの湿気や、断熱材の欠損があると、
    壁内結露(内部結露)を起こす可能性が高いといわれます。

    壁内結露は、
    木材を腐らせたり、
    石膏ボードの裏面にカビを発生させる原因になります。

    その様な事が起きないように、
    外部に面する壁面に防水透湿シートを張ることで、
    外部からの水分は遮断し、
    内部の湿気をシートを通して空気層に放出して、
    住宅の耐久性を高める事を目指します。

    当社では、外壁パネルと断熱剤を吹き付ける 工法をとっています。
    この工法では、室内からの湿気が 壁の内部のこもることはありません。

    したがって、内部からの湿気を外に逃がす必要はありません。

    しかし、外壁といえど完璧に雨水等を遮断することはできません。
    これらの外部からの侵入する水分を外に逃がす手段として、
    パネル側には「透湿防水シート」をはり、
    「外壁通気工法」を採用しています。


    空気層を作る手段は、
    外壁を取り付ける時に使う下地(胴縁(どうぶち))
    に空気が通るためのシャクリ(空間)を作ります。

    この下地を、通気胴縁(つうきどうぶち)と言います。
    (写真:右)
  • 外壁材
    住宅の外壁には、
    ①美観を整える
    ②住宅を保護する
    役割があります。

    この役割を果たすために、様々な外壁材があります。

    日本サッシ協会(平成28年調査)によると、
    新築戸建て住宅外壁材 材料別構成比は、

    1位 窯業系サイディング      約78.6%
    2位 アルミサイディング      約8.0%
    3位 モルタル           約6.6%
    4位 金属サイディング       約2.8%
    5位 木              約1.1%

    となっています。


    全国レベルと富山とは地域性があり、
    この数字には多少違和感があります。

    富山の状況を感覚的に見れば、
    1位 窯業系サイディング
    2位 金属サイディング
    で、
    2位の 金属サイディングが猛追というところでしょうか。


    窯業系サイディングは、多くの商品が販売されています。
    従って、様々なデザインに対応が可能かと思われます。

    窯業系サイディングは、
    メーカーの工場で塗装したものと、
    現地で塗装屋さんが塗装をするタイプがあります。


    最近増えているのが、
    金属サイディングです。

    総2階に、
    屋根の勾配が緩い片流れの屋根デザインの住宅には、
    金属サイディングが似合うと思われます。


  • ラボキューボGL の外壁
    ラボキューボGL の外壁 ラボキューボGL の外壁
    ラボキューボGLモデルでは、
    外壁材は、
    IG KOGYOU(アイジー工業)の
    SF-BIRECT(SF-ビレクト)
    を、採用しました。

    SF-ビレクトは、
    ①横貼り専用
    ②断熱材裏打ちで、薄い鋼板特有の波打ち感をなくす
    ③遮熱性フッ素樹脂塗装(焼き付け)ガルバニュム鋼板で耐久性が高く、さびに強い
    ④軽量で地震の際に建物にかかる負担を軽減
    ⑤紫外線による色褪せに強い
    ⑥遮熱・断熱の機能を装備    等々

    の理由からです。

    色も6尺あり、
    様々な住宅のにも対応可能と考えています。



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