-
パネル 取り付け当社では、上棟時に構造材(柱・梁)の施工と同時進行で、
外周部に「構造用パネル」を取り付けます。 -
耐震等級耐震等級とは、
国が定めた「住宅性能表示基準」において、
建物がどの程度大きな地震まで倒壊・崩壊しないかを評価し、
等級で表示します。
耐震等級は3段階に分かれており、
耐震等級3が最高等級です。
長期優良住宅は、
耐震等級2以上の等級が求められます。
耐震等級2とは、
耐震等級1(極めてまれに発生する地震に倒壊・崩壊しない程度=建築基準法クラス)の、
1.25倍の地震力にたいして倒壊・崩壊しない住宅です。
耐震等級2以上の強度を確保する為に、
①耐力壁の壁量
②耐力壁の配置バランス
③床倍率
④接合部の強度
⑤基礎の強度
のチェックが必要です。
耐力壁とは、地震などの横から加わる力に対抗する為の壁です。
壁量とは、この耐力壁の強度を表します。
-
耐力壁の仕様について(1)耐力壁としての、「筋交い」と「構造用パネル」
耐力壁には、
「構造用パネル」と「筋交い」
があります。
筋交いは、
柱と柱の間に斜めに補強する部材です。
筋交いがシングルで2倍の耐力壁
筋交いがダブル(Xの形)で4倍の耐力壁
となります。
構造用パネルは、
構造用パネルを外部側に1枚取り付けることで、2.5倍の耐力壁
構造用パネルを外部・内部に2枚取り付けることで、5倍の耐力壁
となります。
(写真左:窓の上や下に入っているパネルの形は、外部だけに構造用パネルが付いています。
窓の左横のパネルは、内部にも構造用パネルが付いたパネルです。)
耐力壁の数値上、
構造用パネルのほうが強い耐力壁と言えます。
当社では、耐力壁ととして
「構造用パネル」
を採用しています。
当社の住宅は長期優良住宅の耐震等級2以上が条件となり、
より強い耐力壁を使うことで、
必要な壁量が筋交いより合理的に得られます。
又、壁量を確保する為に、
デザインに制約を受ける事もあるのですが、
数値の高い耐力壁を使うことで、
デザインの自由性も保たれ易くなります。
(2)パネルの素材
当社の構造用パネルの面材は、
「ノボパン」
です。
ノボパンは、
木材をはじめとする植物繊維質の切削編・破砕片に合成樹脂接着剤を塗布し、
人口的に成板する製品です。
ノボパンは、ローマ字でNOVOPAN(ノボパン)
NOVO=NewとPAN=Panelの合成語で、
「新しい板」を意味するネーミングです。
-
気密性の重要性住宅の省エネを考える時、
断熱性能は重要なポイントですが、
(詳しくは、工事に流れ:断熱編、サッシ編 参照)
断熱性能以外にも、気密性能も重要なポイントです。
冷気や暖気が簡単に逃げるような気密性能の低い住宅では、
単純に断熱性能を高めても、
省エネの効果は期待できません。
①サッシの気密性
サッシ本体は、気密性能を十分に考えた商品となっています。
しかし、サッシを取り付ける壁は、
下部はサッシの自重で木材と密着しますが、
サッシの横枠と上部枠には、
隙間ができます。
当社では、
その隙間を、
ウレタンの吹き付け作業で埋めることで
気密性を高めています。
②パネルの気密対策
当社の住宅は、
柱と柱の間にパネルが収まる、
真壁パネル工法を採用しています。
真壁パネルのため、
パネル挿入には、
かけや(かなづちより大きな木製のトンカチ)で、
そっとパネルを叩いて挿入したりします。
柱と柱の間にパネルを入れるため、
柱とパネルの間に、
隙間が無いとは言えません。
そこで、当社では、
この隙間対策として、
バリアテープを外部に施工します。
住宅の気密性を高めるため、
細心の注意を図っています。
(写真右:2階部分のパネルの外周枠の黒いテープがバリアテープ)
-
結露・雨水の浸入対策①換気高の気密対策
現在の住宅には、換気口が多く見られます。
換気口とは、
24時間換気の給排気口、エアコンのダクト口の事です。
この換気口は、
○形状の為
隙間も出来やすいと思われます。
当社では、雨水の壁内浸入対策として、
ウェザータイトを取り付けています。
ウェザータイトは、
伸縮性に高い軟質樹脂で出来ており、
繰り抜いたパネルとパイプとの隙間を埋めます。
①窓下の結露対策
サッシと木材が接する部分も、
結露が発生しやすい場所です。
サッシ周りの下部部分は、
「水切りシート」
を施工します。
結露が発生したとしても、
直接木部に伝わるのを防ぐと共に、
外部へ水分が逃げる為の部材です。
(写真右)
工事の流れ ⑨パネル編
2019.10.01
家づくりについてのご質問はお気軽に!