工事の流れ ⑨パネル編

2019.10.01
  • パネル 取り付け
    パネル 取り付け
    当社では、上棟時に構造材(柱・梁)の施工と同時進行で、
    外周部に「構造用パネル」を取り付けます。
  • 耐震等級
    耐震等級とは、
    国が定めた「住宅性能表示基準」において、
    建物がどの程度大きな地震まで倒壊・崩壊しないかを評価し、
    等級で表示します。

    耐震等級は3段階に分かれており、
    耐震等級3が最高等級です。

    長期優良住宅は、
    耐震等級2以上の等級が求められます。

    耐震等級2とは、
    耐震等級1(極めてまれに発生する地震に倒壊・崩壊しない程度=建築基準法クラス)の、
    1.25倍の地震力にたいして倒壊・崩壊しない住宅です。

    耐震等級2以上の強度を確保する為に、
    ①耐力壁の壁量
    ②耐力壁の配置バランス
    ③床倍率
    ④接合部の強度
    ⑤基礎の強度
    のチェックが必要です。

    耐力壁とは、地震などの横から加わる力に対抗する為の壁です。
    壁量とは、この耐力壁の強度を表します。
  • 耐力壁の仕様について
    耐力壁の仕様について 耐力壁の仕様について
    (1)耐力壁としての、「筋交い」と「構造用パネル」

    耐力壁には、
    「構造用パネル」と「筋交い」
    があります。


    筋交いは、
    柱と柱の間に斜めに補強する部材です。

    筋交いがシングルで2倍の耐力壁
    筋交いがダブル(Xの形)で4倍の耐力壁
    となります。


    構造用パネルは、
    構造用パネルを外部側に1枚取り付けることで、2.5倍の耐力壁
    構造用パネルを外部・内部に2枚取り付けることで、5倍の耐力壁
    となります。

    (写真左:窓の上や下に入っているパネルの形は、外部だけに構造用パネルが付いています。
         窓の左横のパネルは、内部にも構造用パネルが付いたパネルです。)

    耐力壁の数値上、
    構造用パネルのほうが強い耐力壁と言えます。

    当社では、耐力壁ととして
    「構造用パネル」
    を採用しています。


    当社の住宅は長期優良住宅の耐震等級2以上が条件となり、
    より強い耐力壁を使うことで、
    必要な壁量が筋交いより合理的に得られます。

    又、壁量を確保する為に、
    デザインに制約を受ける事もあるのですが、
    数値の高い耐力壁を使うことで、
    デザインの自由性も保たれ易くなります。


    (2)パネルの素材

    当社の構造用パネルの面材は、
    「ノボパン」
    です。

    ノボパンは、
    木材をはじめとする植物繊維質の切削編・破砕片に合成樹脂接着剤を塗布し、
    人口的に成板する製品です。

    ノボパンは、ローマ字でNOVOPAN(ノボパン)
    NOVO=NewとPAN=Panelの合成語で、
    「新しい板」を意味するネーミングです。
  • 気密性の重要性
    気密性の重要性 気密性の重要性
    住宅の省エネを考える時、

    断熱性能は重要なポイントですが、
    (詳しくは、工事に流れ:断熱編、サッシ編 参照)
    断熱性能以外にも、気密性能も重要なポイントです。

    冷気や暖気が簡単に逃げるような気密性能の低い住宅では、
    単純に断熱性能を高めても、
    省エネの効果は期待できません。

    ①サッシの気密性

    サッシ本体は、気密性能を十分に考えた商品となっています。

    しかし、サッシを取り付ける壁は、
    下部はサッシの自重で木材と密着しますが、
    サッシの横枠と上部枠には、
    隙間ができます。

    当社では、
    その隙間を、
    ウレタンの吹き付け作業で埋めることで
    気密性を高めています。


    ②パネルの気密対策

    当社の住宅は、
    柱と柱の間にパネルが収まる、
    真壁パネル工法を採用しています。

    真壁パネルのため、
    パネル挿入には、
    かけや(かなづちより大きな木製のトンカチ)で、
    そっとパネルを叩いて挿入したりします。


    柱と柱の間にパネルを入れるため、
    柱とパネルの間に、
    隙間が無いとは言えません。

    そこで、当社では、
    この隙間対策として、
    バリアテープを外部に施工します。

    住宅の気密性を高めるため、
    細心の注意を図っています。

    (写真右:2階部分のパネルの外周枠の黒いテープがバリアテープ)


  • 結露・雨水の浸入対策
    結露・雨水の浸入対策 結露・雨水の浸入対策
    ①換気高の気密対策

    現在の住宅には、換気口が多く見られます。

    換気口とは、
    24時間換気の給排気口、エアコンのダクト口の事です。

    この換気口は、
    ○形状の為
    隙間も出来やすいと思われます。

    当社では、雨水の壁内浸入対策として、
    ウェザータイトを取り付けています。

    ウェザータイトは、
    伸縮性に高い軟質樹脂で出来ており、
    繰り抜いたパネルとパイプとの隙間を埋めます。






    ①窓下の結露対策

    サッシと木材が接する部分も、
    結露が発生しやすい場所です。

    サッシ周りの下部部分は、
    「水切りシート」
    を施工します。

    結露が発生したとしても、
    直接木部に伝わるのを防ぐと共に、
    外部へ水分が逃げる為の部材です。

    (写真右)

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