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屋根木下地上棟編で書きましたが、
屋根下地は上棟時において、
2階の垂直を維持する為の大事な工事となります。
2階の梁・桁を取り付け、
屋根の勾配に合わせて小屋束(こやつか)を立て、
小屋束に母屋(もや)を架け、
母屋に屋根垂木(やねたるき)を架けます。
母屋と屋根垂木が直角に交わる事で、
強度が生まれます。
屋根垂木の巾・高さも計算の上でサイズが決まります。
風の影響を考えると、屋根は一番厳しい環境にあるわけですが、
屋根垂木と梁と固定する手段として、
当社は「タルキック」という特殊なビスを使っています。
軒先が風であおられて屋根が飛ばないように工夫しています。
屋根垂木の施工が終わると、
その上に野地合板(のじごうはん)を取り付けます。
野地合板は、12㍉の構造用合板を使いますが、
屋根垂木に野地合板を打ち付ける釘の間隔も、
決まった間隔になっています。
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屋根下地構造用合板を屋根垂木に取り付ける工程までは、
大工さんの仕事ですが、
その後は「屋根屋さん」の仕事が始まります。
どのような屋根材を住宅に葺くかで業者さんが違います。
「瓦」を屋根に葺くのであれば瓦職人さんの登場です。
瓦には、和瓦・平板瓦・洋瓦と種類があります。
瓦は日本の気候風土に適した材料ですが、
雨水の流れを確保する為に、
3寸5分以上の勾配が必要となります。
(3寸5分勾配=100cmに対して35cm上がって出来る勾配)
最近は、屋根の勾配をあまり取らない
スクエア(四角)の家が流行しています。
この様な住宅には、
「瓦の勾配とデザイン」が合わない為、
ガルバリュウムで出来た
立平葺きの屋根が良く使われます。
立平葺きの屋根であれば、板金職人さんが屋根を葺きます。
瓦屋根であれ、立平葺き屋根であれ、
構造用合板を施工した屋根面に上に、
「ゴムアスファルト ルーフィング」
を施工します。
ルーフィングとは、屋根の防水シートですが、
ルーフィングのグレードが低いと、
10年ほどで劣化が始まり、雨漏りの原因となります。
当社の標準仕様のゴムアスファルト ルーフィングは、
合成繊維不織布を基材とし改質アスファルトを含浸・被服させ
鉱物質紛粒を表裏両面に付着させています。
合成繊維特有の引張強度・抗張る積があり、
釘打ち作業で発生する釘穴シール性にも優れています。
立平葺きの屋根の場合、
当社では、シージングボードを、
ルーフィングの下に施工しています。
ガルバリュウム製(鉄とアルミの合金)の立平葺き屋根ですが、
厚みが薄い為、雨の音が瓦に比べて響きます。
その対策として、シージングボードを施工することで、
音の軽減が図れます。
(シージングボード:木材を解きほぐした繊維を合成樹脂や接着剤と
混ぜ合わせて作り、更にアスファルトを塗った木質系繊維版)
ゴムアスルーフィングやシージングボードは、
全て外部から確認する事が出来ない隠れてしまう素材です。
だからこそ、当社では
こだわって材料を吟味し、
施工しています。 -
屋根仕上げ工事立平葺き屋根の仕上げです。
横のライン上の金物は、
雪止め金具です。
ガルバリュウムの立平葺き屋根がいかに勾配が緩いといっても、
雪対策は必要です。
工事の流れ ⑤屋根編
2019.07.27
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