033:創エネ その2 :コジェネレーション

2017.05.02

家庭用コジェネレーションシステムとして商品化されたもの、エネファームエコウィルがあります。(共にシステムの愛称で、さまざまなメーカーから商品化されています。)

これらのシステムは共に都市ガスやLPガスを使って発電を行いますが、エネファームが燃料から水素を取り出し、空気中の酸素と反応させて発電し発電時の排熱を給湯に利用するのに対し、エコウィルはガスエンジンで発電しその際に発生する排熱を給湯に利用するシステムです。

火力発電所や原子力発電所が排熱を利用しないタイプのエネルギー効率が35%~40%なのに対し、発電で発生した排熱を直接給湯などに直接利用するコジェネレーションタイプはエネルギー効率が高く、さらに送電ロスもないため、エネルギー効率は70%~90%と言われ省エネには優れています。

○エネファーム

家庭用燃料電池「エネファーム」は、「エネルギー」と「ファーム=農場」の造語でこのシステム愛称です。

エネファームの発電システムは水(H2O)の電気分解の逆で、都市ガスやLPガスから取り出した水素(H)と空気中の酸素(O)と化学反応させ電気を作りだし、その際に発生する熱を捨てずにお湯を作ります。

システムのイメージは下記の通りで、朝発電を開始し排熱でお湯を作り、夜のバスタイムには貯湯タンクは満タンになります。エネファームが発電していない時や、家庭内の消費電力がエネファームの出力を超える時は電力会社からの電力を使用します。

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さらに、「エネファーム」「エコウィル」と「太陽光」を使ったW発電も可能です。

エネファーム等で作る電力はお湯をわかす事が前提で、お湯を沸かしてしまえば余剰電力は発生しません。したがって、日中や夜間電力が不足した場合には、電力会社から不足分を買わなければなりません。

しかし、太陽光を利用することで、エネファーム等で作る電力では足りない場合の日中の電力不足を補えます。 一方、エネファーム等と太陽光で作った電気が余った場合は、太陽光で作った電気を売電することで電気をもっとも使う夕方以降の電気代を補う事が可能となります。

1太陽が作った電気と、ガスで作る電気とお湯を使うことで、様々なエネルギーを上手に組み合わせることができ、W発電は一歩先を行く暮らし方と言えるかもしれません。


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