027:ZEHに必要な断熱基準:次世代省エネ基準

2017.01.20

ZEHを達成するためには、先ずは住宅の断熱性能の基準が必要です。

現在国が認めた断熱性能で、一番高いレベルが「次世代省エネ基準」です。

次世代省エネ基準は、日本の住宅の省エネルギー性を高めるために、断熱や気密、冷暖房に関する基準を定めたもので、平成11年に全面改正されました。

断熱性を示すのが「熱損失係数=Q値」で、住まいの断熱性能を示します。

具体的には、室内外の温度差が1度の時、家全体から1時間に床面積1㎡あたりに逃げ出す熱量をしめします。冬に寒くなった部屋を暖房で温めても暖房を止めるとすぐにまた寒くなる部屋は熱損失大きく、あまり温度が下がらない部屋は熱損失が少ないわけで、Q値が小さいほど断熱性能が高い家となります。

気密性を示すのが「相当すき間面積=C値」で、家のすき間を測定してすき間の面積を床面積で割った値となります。

次世代省エネ基準は、日本全国の気象条件に応じてⅠ~Ⅵの地域に分け、その地域区分ごとに断熱や気密、日射遮蔽の基準値が示されています。

富山県は、2つの地域にまたがっています。ほとんどの地域はⅣ地域ですが、大沢野町など山間部はⅢ地域となります。Ⅲ地域は宮城県、山形県あたりと同程度の地域となります。

ハウスラボでは、富山県内ならば全てⅢ地域対応の断熱基準で対応しています

この次世代省エネ基準の普及ですが、国土交通省の発表では、平成12年度で13.4% 平成17年度で30.3%と徐々に上がってはいますが、平成20年度の目標が達成率50%ですので、業界全体の省エネに対する意識や技術的なレベルアップは必要不可欠と思われます。

さらに、住宅購入資金面でも「次世代省エネ基準」に適合することで、「優良住宅取得支援制度 フラット35S」を利用することで金利の優遇をえる事ができます。

高い基準の省エネ住宅は、「地球」にも「家計」にも優しい住宅です
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ハウス・ラボは、「長期優良住宅」を標準仕様としています。「長期優良住宅」においては断熱基準ランクは「温熱等級4」が標準となります。

「長期優良住宅」は住宅性能表示の基準で断熱性能を考えており、「温熱等級4」が標準となります。   これは[次世代省エネ基準」とほぼ同じ性能を要求されており、フラット35の技術基準でも同等扱いです。「次世代省エネ基準」という表記があれば「温熱等級4」と考えてください。

ハウス・ラボの住宅は、次世代省エネ基準=断熱等級4を標準化しています

《新着情報!!!》

前原国土交通大臣はH22年4月16日の閣議後の記者会見で、新築住宅に省エネ基準への適合を義務付ける方針を明らかにしました。現在は全体の10~20%程度の適合率を、将来的には100%を目指すと明言しました。 環境省がH22年3月31日に発表した省エネ基準適合義務化へのシナリオでは、2020年までに新築住宅に次世代省エネ基準を義務付けるとしています。これは、早まることはあっても遅れる事はないという事で、この点を前原大臣が正式に発表された訳です。環境省が示したこれらの事により、エコハウスの普及は新たなステージに向かっています。ハウス・ラボは常に時代をリードし、新しい省エネ基準に真摯に取り組んでいます。


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