チーク材のアンティーク家具が、亜麻仁油で蘇る
社長の小池です。
我が家に、購入後50年近い応接セットがあります。
この家具は、父親が今の住宅を建築した折に求めた家具と聞いています。
50年前に、私の父親がどのような思いでこの家具を購入したかは定かではありませんが、
輸入品で大変高価な家具であると父親が言っていたことを今でも覚えています。
50年前と言えば昭和40年代後半、
世の中に物が溢れている時代ではなかったと記憶しています。
昭和の匂いがする家具ですね!!
この家具、クッション部分は、購入当時は革張りの家具でした。
20年ほど前に革が痛んだこともあり、
クッションを布貼りに一度リペアーしました。
最近は、その布貼りのクッションも経年変化が激しく、どうしたものかと悩んでいました。
向きを変えて目立たないにしたり、苦労しています。
布張りもさることながら、木部のチークも劣化が見られます。
写真では分かりにくいですが、色が抜けた感じで、
全体に白っぽくなってきました。
チークをウィキペディアで調べると、
「チーク(teak)は、シソ科チーク属の落葉生高木の総称。
アジアの熱帯モンスーン気候地方に分布する。
材質は堅く、伸縮率が小さく、水に強いので、
船舶・家具などの用材や建築材として広く使用される。」
となっています。
今となれば、
最適な素材を使ったアンティーク家具なのでしょうが、
どうも見栄えが悪い。
そこで、先日家内に、
「家具量販店ニ〇リに行けば、手頃で見栄えのする家具があるから、
ボーナスがでたら応接セット買い換えようか?」
と、喜ばれるかと思いながら相談したところ、
あにはからんや、大目玉を食らいました。
「100年住み続ける住宅を目指す会社の社長なら、
家具として最適な素材を使っている50年経ったこのアンティーク家具を、
これからも使い続けられるように考えるべきでしょう!!」
当然至極のお話です。ゴメンなさい。ハイ!
早速、当社が家具で連携する「ミヤモト家具」さんに相談してみました。
家具業界では、商品を仕入れして販売する分業方式が一般的ですが、
「ミヤモト家具」さんは、設計 − 製造 − 販売を、
全て自社でまかなう大変珍しい富山市の家具屋さんです。
商品は無垢材思考で、
使い続ける家具を目指しておられます。
「ミヤモト家具」で無垢の家具のメンテナンスには、
このオイルを使っているそうです。
亜麻仁油を自社ブレンドしているオイルで、木部に塗りこんで下さいといわれました。
早速使ってみました。
ビックリ!!
家具が生き返りました!!
チークの深い色が戻りました!!
オイルを塗った所と塗らないところの差が歴然
無垢の家具って、こうだから良いんですね
(買い替えの前言をひっくり返して、ニッコリです)
父親の先見の明に脱帽!
家内の胆力に脱帽!
ミヤモト家具さんの技術力に脱帽!
家具材としてのチークに脱帽!
そして、最後に、
あさはかな自分を反省!
した次第です。
これからも、メンテナンスをしっかりして、
100年家具を目指したいものです!!!!!
やっぱり、木は良いなあ!!!