初物ホタルイカ (富山市岩瀬:松月)
社長の小池です。
先日、富山市岩瀬にある磯料理の老舗(明治44年創業)「松月」で
富山の春の風物詩「ホタルイカ」の初物を頂きました。
ホタルイカ漁の解禁は3月1日だそうですが、
「解禁前に食べてもいいの?コンプライアンス上問題になりませんか?」
と、真面目に女将に聞いたところ
「ホタルイカが勝手に網に入ってきたので問題ありません!お召し上がり下され!」
と、泰然自若のお答えでした。(さすが、岩瀬の名物女将!!)
初物を、東に向って笑って食べると75日寿命が延びると言われます。
関東と関西では初物を食べる方向が違うってご存知でしたか?
初物を食べる方向は、関東では西向き、関西では東向。
富山は、東京や大阪からも中間点の距離にあり、
富山は「関東圏」それとも「関西圏」 と地元ではよく話題に上がりますが、
「食に関しては関西圏」と言う事になりそうですネ!!!
磯料理「松月」の名物と言えば「シロエビ」
シロエビは神通川や庄川が富山湾に流れ込む先の深海に生息するそうで、
商業捕獲が出来ているのは富山湾のみといわれています。
駿河湾のサクラエビと比較される事がありますが、
富山県人であれば、サクラエビと比較されること事態 意味不明!
シロエビの方が、
味見も姿も美しい!!
ってなりますよね!!(笑い)
で、「松月」ではシロエビを使った料理が3品出てきます。
①シロエビのお刺身(一匹ずつ身をむいてつくります)
②シロエビの姿のまま揚げた天ぷら
③シロエビ団子(250匹を丸めて団子状にして軽く炙ってあります)
(写真は、③のシロエビ団子を配る肝っ玉女将さん)
いつ食べてもシロエビ料理3品 大変、おいしゅう御座います!!
所で、磯料理「松月」ですが、明治44年創業となれば今年で創業107年となります。
「松月」の最大の特徴は、「松月」所有の自然の生簀(いけす)富山湾にこだわった食材を、
「新鮮に提供する事を最大限こだわっている料理店」
と私は理解しています。
私が初めて「松月」でご馳走になって40年ぐらい経つかと思います。
シーズンによって取れる魚も違うので、シーズンで魚の種類は変わりますが、
出てくる料理の中身は、少なくとも私の知っている40年間は全く変わっていません!
これは凄い事です!!
偉大なるマンネリズムという人もいますが、
やはり素材に勝るものは無い言わざるを得ません!!
そうでなければ、107年も地元に愛される事はないと思います。
それから、年をとると出てきた料理が食べきれない事があるのですが、
「折(おり)」にしてもって帰っても食べれるんです!
昔は、中華料理で食べきれないものは「折」にして帰る
(今は、食品衛生上 あまり聞かない話ですが)なんてありましたが、
魚料理で「折」が可能なのは「松月」だけです。
いずれにしても、
シロエビを初め「富山湾の新鮮なお魚」と
ホタルイカの初物で75日寿命を伸ばさせていただいた
「松月」に脱帽です!!!