ラミネートラボ(富山市草島)の乾燥設備を見学
社長の小池です。
ラミネート・ラボ㈱はコイケモクザイグループに所属し、大型集成材(大断面)の製造・加工・販売、木工事、住宅用の構造材のプレカット等を主な業務とする会社です。
当社の住宅の構造材(J−WOOD)のプレカットは、全てラミネート・ラボ㈱に依頼しています。
その、ラミネート・ラボ㈱の木材乾燥設備が、この度一新されました。
機械メーカーは、㈱新芝設備で北海道旭川市にある会社です。
このコンテナーみたいな釜(サイズ 4m x 4m x 8m)に約30㎥の商品を入れて、24時間体制で約1週間かけて木材を乾燥させます。
乾燥室は2ヶ所あるので、30㎥ x 2ヶ所 x 4回転 ≒ 250㎥/1ヶ月が乾燥能力です。
以前は、工場で排出する木材の廃材を燃やす事で蒸気を発生させ、ボイラー技士が常駐で木材を乾燥させていましたが、この設備ではA重油を使い24時間無人体制で木材乾燥が可能となるそうです。
乾燥方式は、高温タイプと中温タイプの二通りです。
①高温タイプでは、100度以上で柱(断面105㍉角 長さ3m)や平角(様々なサイズがありますが 断面105㍉x270㍉x3.6m等々)を乾燥させるそうです。
②中温タイプでは、板状の木材を乾燥させるのですが、材料によって乾燥温度が違い、カラマツなら85℃~90℃、杉材なら65℃~75℃で乾燥させるそうです。
「木材は、何と言っても自然素材ですので、きめ細やかな対応と技術力、そして技術の蓄積が大切。」とラミネート・ラボ㈱の藤井社長からお聞きしました。
ラミネート・ラボ㈱は、官庁関係の木材を使った大型物件を多く手がける会社ですが、素材の供給体制がこれで飛躍的にアップしたそうです。
当社の住宅は、木材という素材をふんだんに使う木造住宅です。
木造住宅の木材という素材の能力をフルに使う決め手は、実は「乾燥」にあります。
乾燥することによって、木材は強度が増し、反り割れなどの狂い少なくなります。
しかしながら、先ほどの藤井社長のお話にもありましたが「木材は自然素材」です。
同じ杉でも、富山の杉と秋田の杉では育った環境が違うために、適材適所の木材の考えから用途も違えば、含水率(木材が含んでいる水分)もそれぞれ違います。
メーカーは、そうした自然素材を如何に使いやすい・価値ある商品にするために日々挑戦をなさっており、我々住宅を作るサイドからは優れた乾燥した木材を探す目利きが重要となります。
当社が標準採用する「J-WOOD」は、乾燥精度・供給体制等々 私としては木造住宅には最適な素材です。(詳しくは、ホームページのJ-WOODの項目を参照ください)
どうぞ、木材の乾燥問題を常に考える太平ハウス・ラボの住宅、これからも応援宜しく応援お願いします。