ウッドワン ニュジーランド研修 その2
社長の小池です。
ウッドワン ニュージーランド研修 その2では 工場見学をレポートします。
ウッドワンはNZにJNL(JUKEN NEW ZEALAND LTD)とい子会社を作って、3箇所の工場運営をしています。今回は北島の北端にあるカイタイア工場とギズボン工場を見学しました。
カイタイア工場、キズボン工場供に、移動はプロペラ機です。
北島の中央東側にあるギズボン工場は、会社案内による「操業が1994年 従業員は205名 工場敷地は54.5ha」です。
(工場内は撮影禁止ということで、土間にある木材原料のみの写真となります)
ウッドワンの特徴は、何と言っても山林経営です。NZ国内に20,606haの山林を所有し、人口植樹によって輪伐(木を切っては植えるというサイクルを維持して、山林の永久保存を目指す)経営です。
日本における人工林は、伐採までおよそ100年を目安にしていましが、NZのラジエータ松は成長が早く30年で伐採できるそうです。
日本の山林経営には「植えるバカ、育てるバカ、木を切るバカ」と言って山林経営には3代かかるという例えがあるそうですが、ここNZではそれが1代で達成できる訳で、木材資源という観点からは大変素晴らしい条件と言えます。
更に、NZも含めて海外の人工林は植樹した後は手入れをあまりしないそうですが、NZのウッドワンの山林経営は日本式で枝打ちや間伐をして大事に森を守っているそうです。
山林経営のスケジュール
①植林 1200本/ha(皆伐採後、雨の多い冬季に再植林)
②4年〜5年後 1回目の枝打ち(木は5m〜3mに成長)
③6年〜7年後 2回目の枝打ち(木は6mまでに成長)
最初の間伐を実施(600〜650本/haまでに間引き)
④8年〜10年 3回目の枝打ち(木は8mまでに成長)
2回目の間伐を実施(300〜320本/haまでに間引き)
⑤30年〜35年 成木を伐採 (伐採量650㎥/ha)
枝打ちや間伐ををすることで、節が少ない真っ直ぐな見栄えの良い木に育ちます。
ウッドワンがNZに進出して約30年、いよいよ日本式の林業経営で育った素晴らしい木材の製材がいよいよ始まるそうです。
節などの欠点を好まない日本人の感覚からすれば、ここNZのラジエータ松はもってこいの木材と言えます。
現地では無節をプルーンと言っていましたが、私としてもこれからが大変楽しみです。