008:住宅の性能を知る ―10項目で住宅を評価する住宅性能表示―
「10項目」で住宅を評価する
「住宅性能表示」
住宅性能表示は、10項目から住宅を評価します。
評価・表示する項目は、構造に関することや劣化対策など、完成してから見えなくなってしまう性能が優先的に取り入れられています。
①構造の安定に関すること
大地震発生の可能性、ここ富山でも油断できません。
地震や風、屋根の積雪などに対し、建物がどれ位強いかを評価します。
②火災時の安全に関すること
火災をいち早く感知し、安全に避難や脱出ができるようにすること、外壁、床、屋根などが火に強いことなどへの対策を評価します。
③劣化の軽減に関すること
孫の代まで、まだまだ長持ちしてもらわないと・・・
住宅を永く快適に使用するために、柱や土台などに使用される材料の劣化を軽くしたり減らしたりする対策を評価します。
④維持管理への配慮に関すること
建物を長く使用するために、日常の点検や補修、寿命を迎えた配管の更新工事などのメンテナンスのしやすさを評価します。水道管やガス管、排水管といった配管類は一般に構造躯体の修繕などを実施するよりも早く取り替える必要があります。そこで配管の点検や清掃のしやすさ、万一故障した場合の補修のしやすさなどを評価します。
等級が高いほど、配管の清掃や補修がしやすいことを意味します。
⑤温熱環境に関すること
冷暖房を効率よく使うためには、家の構造そのものにも工夫が必要です。壁や窓の断熱がどの程度されているかなど、住宅の省エネルギー性能を評価します。
⑥空気環境に関すること
住宅が完成した時の室内の化学物質の量や、有害な物質を発散させない材料の選定、健康に悪い空気を家の中に溜めないための換気対策を評価します。
⑦光・視環境に関すること
やっぱり、明るい家がいいですよね!!
室内の明るさをどの程度確保できるかを、床面積に対してどれだけの面積の窓があるのか、東西南北にどれくらいの面積の窓があるのかで表示します。
⑧音環境に関すること(選択項目)
生活している音が、隣近所とトラブルになることが増えているそうです。床や壁を音が伝わりにくい厚さや材料にしたり、窓やドアから音が漏れないようにする対策を評価します。
⑨高齢者等の配慮に関すること
高齢者や障害者が暮らしやすいよう、出入り口の段差をなくしたり、階段の勾配を緩くしたりというような配慮がどの程度されているかを評価します。
⑩防犯に関すること
外部開口部(ドアや窓など)について、防犯上有効な建物部品や雨戸等が設置されているかの侵入防止対策を評価します。