「地震に耐える家」は増えたのか

2025.02.06

社長の小池です。

 

早いもので2025年がスタートして、もう1ヶ月以上が過ぎました。

今年は、大寒が終わり節分が過ぎてからこの冬一番の寒気団が到来。

気象庁は、耳慣れないJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)の発生により、富山で大雪と言っています。勝手に、雪の線状降水帯と思っていますが、どうでしょうか?

いずれにしても、もう少し雪の備えが必要なようです。

 

さて、今年は阪神・淡路大災害から30年となります。

当時は木造住宅の被害が目立ちました。昨年の能登半島地震まで幾度なく繰り返される地震被害の中で、木造住宅はどこまで「地震に強く」なったのかを検証する記事が、

業界紙「新建ハウジング 1月30日号 地震に耐える家は増えたのか」

(2024年11月 3年以内に新築した生活者600名にアンケート)

という表題で載っていましたので、ご紹介したいと思います。

 

自宅の耐震等級の性能について

①耐震等級1    7.3%

②耐震等級2    7.5%

③耐震等級3   33.3%

④長期優良住宅  41.8%

耐震等級1・2はいずれも1割未満ですが、長期優良住宅が4割を超えている事に注目です。

長期優良住宅は2022年9月迄は耐震等級2、2022年10月から耐震等級3が要件となっていますので、耐震等級2・3の割合はもっと高いと思われます。

 

このデータを家を建てた会社別に分析

種別          耐震等級3   長期優良住宅

全体           33.3%     41.8%

全国ハウスメーカー    39.3%     53.7%

地方工務店        24.4%     26.8

耐震等級3&長期優良住宅に対する「全国ハウスメーカー」と「地方工務店」の採用の違いを見てみます。

耐震等級3で10ポイント、長期優良住宅で半減という数字に開きになっています。

「地震に耐える家」の増加率はまだまだ低いと思われる結果になりました。

 

富山においても、昨年の地震までは正直地震に対する備えの意識は、ほとんどゼロだったように思います。

最近は、多少意識も変わってきた気もしますが、喉元過ぎれば熱さを忘れるでは有りませんが、まだまだ優先順位が高いとは言えません。

 

当社は創業以来、「耐震性能」にこだわってきました。

そして今は、長期優良住宅は全棟標準(耐震等級3)となっています。

今一度、「地震に耐える家」を真剣に考えたいものです。

 


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