猛暑と戦った「省エネ住宅」光熱費レポート

2024.09.22

社長の小池です。

 

今年の夏は、例年以上に暑い日が続きました。

9月17日は「中秋の名月」でしたが、中秋とは名ばかり。残暑の名月(?)となりましたが、例年と変わらないと感じたのは虫の音。暦(こよみ)を持たない虫はどのようにして季節を感じているのだろうかと、不思議に思いました。

 

さて、今年の猛暑 皆さんはどのような対策を取られましたか?

昔はエアコンの室温を27度とか言っていましたが、猛暑が続くと熱中症対策が最優先で室温の事は言わなくなりました。

危険な暑さが続く中、エアコンをフル活用して熱中症対策をした令和6年の夏であったと思います。

 

一方で、気になるのが光熱費。

光熱費を下げるには電気・ガスを使わないのが原則でしょうが、気象条件が厳しい中で電気・ガスをを使わないのは無理な相談。

となれば、電気・ガスをなるべく消費しない住宅(=省エネ住宅)が、今の時代のベストの選択となります。

 

令和6年6月~8月の3ヶ月間、「昔ながらの住宅」と「我社の建築事例の中の最先端省エネ住宅」の光熱費例をご紹介します。

 

A邸:築50年 独り住い(電気・ガス併用)給湯器:エコワン UA値?(残念ながら断熱の数値化の発想なし。リフォームでペアサッシはついています。)

B邸:築1年 2人住まい 長期優良住宅(ZEH仕様) UA値0.46(6等級) 太陽光4.98Kw搭載、蓄電池3.5Kw 給湯器:エコワン

 

A邸とB邸は生活人数や生活スタイルが違い単純比較はできませんが、猛暑の8月で省エネ住宅のB邸はA邸に比べて¥12,619の光熱費の差額が出来ました。

更に、B邸は太陽光売電で自家消費できずに余った電気の売電をして、8月は¥3,152の利益を得ました。

合算すれば、A邸とB邸は¥15,771(=¥12,619+¥3,152)の光熱費の差額がでた計算になります。

(B邸の光熱費は、A邸の32%となります)

 

省エネ住宅住宅の基本は、下記の通り

①電気を使わない省エネ機器の利用(EX:電気製品・照明器具・給湯器・エアコン)

②住宅の断熱性能を高め、外部の温度を極力受けない家づくり(UA値で住宅の断熱性の確認)

③エネルギーの地産地消で電気を極力買わない(太陽光発電・蓄電池)

 

当然、省エネ住宅の性能をアップすれば建築コストも上がりますが、エネルギーの高騰が今後も続くと予想される中、住宅の省エネ性能をあげ光熱費の支出を減らす事で建築コスト上昇分を吸収する(ランニングコストで考える)のが賢い家づくりと思われます。

更に、省エネ住宅に住むことによる健康問題を含めたQOL(生活の質)=住環境の満足度も、大事な家づくりの要素です。

 

B邸のお客様には今後もモニターをお願いしています。

これから季節も変わりますが、引き続き光熱費のご報告いたしたします。


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