沖縄の古民家「中村家住宅」を見学
社長の小池です。
今週、沖縄の280年前の古民家『国指定重要文化財「中村家住宅」』を見る研修旅行に参加しました。
頂いた資料によると
「中村家住宅は戦前の住居建築の特色をすべて備えている建物です。沖縄本島内でこのように屋敷構えがそっくり残っている例はきわめて珍しく、当時の上層農家の生活を知る上にも、貴重な遺構であるということで、昭和31年に琉球政府から、昭和47年に日本政府によって国の重要文化財に指定されました」
【概要】
現存する建物は18世紀の中頃に建てられたと伝えられています。建築構造は、鎌倉・室町時代の日本建築の流れを伝えていますが、各部に特殊な手法がくわえられて、独特な住居建築になっています。この遺構は、士族屋敷の形式に農家の形式である高倉、納屋、畜舎等が付随して沖縄の住居建築の特色をすべて備え持っています。屋敷は、南向きの緩い傾斜地を切り開いて建てられており、東、南、西を琉球石灰岩の石垣で囲い、その内側に防風林の役目をはたしている福木を植え、台風に備えています。
となっています。
富山には「内山邸」という越中一千石地主といわれた豪農の館が富山市宮尾にあります。
昔の館には土地の気候や文化が大きく影響をしいぇるように思いますが、場所は違えど「不思議と安らぎ」を感じました。
現代の住宅が優先した便利さと引き換えに無くした無駄なものが、人間が持っている感性を刺激しているようにも思いました。
エアコンに慣らされた現代人の家には無い間取りですね。
内山邸と大きく違うのが、屋根の瓦。如何にも、沖縄を連想させてくれます。
漆喰で固めてあるのは台風対策。
豪雪地帯の雪を考えた富山の瓦とは大きく違いますね。
それと、豚小屋
ここに豚を飼っていたそうですが、豚文化の沖縄なればこその施設と感心しました。
今回の沖縄古民家の研修旅行ですが、住宅のあり方は「大家族から小家族への変化」と「あるがままの不便から、システム化された便利さ」で大きく変わったと再確認させられました。
その時代の変化の中で、我々住宅の携わる者が「時代と共に、住宅の理想を求め、常に努力する事の大事」を感じた次第です。
PS(追加)
沖縄は観光地です。富山から羽田経由で沖縄に向かったのですが、沖縄向けのボーイング787の375席が満員なのにビックリでした。
あれだけの人数が並ぶチェックインは、久しぶりに見る光景で壮観でした。
コロナ第9波が沖縄で流行っているニュースもありましたが、国際通りはこの賑わい。
ご飯を食べた後、ホテルに帰る途中の写真ですが、7時過ぎはもっと人で溢れていました。
マスク姿も半分以下の感じでした。(沖縄暑いし、マスクは厳しいですよね!)