CN(カーボンニュートラル)セミナーに参加
社長の小池です。
先日、北陸電力が主催の「CNセミナー&展示会」に参加しました。
CNという文字で、「カーボンニュートラル」を連想するする人はかなりエネルギー問題に精通している方で、普通は「CNなんだろうか?CMならコマーシャルなんだけど・・・」ぐらいじゃないでしょうか?
言葉の定義 CN(カーボンニュートラル)とは、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにすることです。
温室効果ガスとは、「二酸化炭素・メタン・一酸化二窒素・フロンガス 等々」をさします。
全体としては、二酸化炭素の排出量が多く(富山県2019年度は全体の90%)、温室効果ガス=二酸化炭素となります。
次に、「排出量を全体としてゼロにする」には、先ずは排出の大幅削減(省エネなどを進める)を実施し、森林がなどが吸収する量と二酸化炭素と相殺する事を目指します。
CN(カーボンニュートラル)がなぜ必要かとになったかと言えば、
「地球温暖化への対応が喫緊の課題」(気候変動のリスクを減らし、将来の世代も案してくらせる持続可能な社会)が世界共通の認識となったことがあります。
・1992年:国連気候変動枠組条約
・1997年:京都議定書
(2020年までの枠組み。先進国に削減義務)
・2015年12月:パリ協定
(2020年以降の枠組みで全ての国が参加。 「世界の平均気温上昇を、産業革命以前に比べて2℃より十分低く保つとともに、1.5℃に抑える努力を追求」)
・2018年10月:IPCC 1.5℃特別報告書
(「気温上昇1.5℃以内に抑えるには、2050年近辺までのカーボンニュートラルの実現」が必要)
といった、世界的な枠組みが背景として挙げられます。
ここ迄の説明は、世界的な枠組みの話で、「住宅を考えた時、CNは雲をつかむような話」になってしまします。
只、私は住宅は20年・30年・50年・70年という長い時間を住み繋いでいく商品と考えています。
70年先の時代の最先端の住宅を建設することは不可能と思いますが、
2050年までの世界的な潮流(2050年までにカーボンニュートラルになる世界=今から30年弱の世界)を意識した家づくりは絶対に必要な事と思います。
今回のセミナーで示された「スマートエネルギー住宅」のイメージです。
キーワードは3つ
①つくる
②へらす
③ためる
①つくる
住宅において最も一般的なエネルギー(電気)を作るのは「太陽光」
ガス仕様では、「エネファーム」といった商品もあります
②へらす
先ずは、エネルギー効率を上げるために、住宅の断熱性能をアップ
(2025年の断熱性能の義務化の先に、断熱等級5以上の住宅建設(長期優良住宅は断熱等級5が最低ライン))
次に、省エネ給湯器(電気:エコキュート、ガス:エコワン・エネファーム)と省エネ家電(エアコン・照明・冷蔵庫 等々)の使用
③ためる
太陽光などで昼間作った電気を貯めるための「蓄電池」や「EV自動車」の設置
となります。
現在の生活スタイルを思うと、「③ためる」のEV自動車には多少違和感もありますが、
5月27日の日本経済新聞には
*「気がつけば、日本にBYD」(BYDは中国のEV自動車メーカーで、中国では同社が爆発的な勢いがあり22年には186万台もの電気自動車を販売。そのBYDの日本法人が生まれた)
*「インドネシア 車の盟主狙う / 乗用車生産タイ抜く EVも先行 / 豊富な電池用資源強み」
の記事が出ていました。
世界は、私が思う以上に速いスピードでEV化に向かって動いているようです。
又、現実問題として6月からは電気料の値上げが始まります。
これから住宅の建設をお考えの方は、北陸電力に不満を持つよりは、世界の趨勢にあった住宅作りと自己防衛を優先した方が得策に思えます。
当社では、常に世界や日本のエネルギー問題の流れを意識して、今できる最良の提案を常に心がけております。
何なりと、ご相談頂ければ幸いです。