高断熱住宅用語集 その①

2023.04.21

社長の小池です。

 

住宅会社向けに雑誌を作っている新建新聞社に「だん」という雑誌があるのですが、今月号に「高断住宅用語集」という記事がありました。

当社のHPでも使っている言葉ですが、用語集として一覧にすれば更に理解度も深まると思い転載します。

 

①【断熱】

冬や夏の外気温の影響をおさえるため、断熱材で建物をくるむこと。建物にダウンジャケットを着せるイメージ。断熱材は、羽毛のように分散した空気を多く含むほど断熱性が高くなる。住宅の断熱性能はUA値やQ値で表され、数値が小さいほど高断熱で、温かく涼しい。省エネになり光熱費も削減できる。

 

②【気密】

室内と屋外の間で空気が移動しないよう、隙間を減らすこと。ウインドブレーカーのような風を通さない素材で建物をくるむイメージ。隙間が多いと暖冷房の暖気や冷気が逃げやすい。部材のつなぎ目を気密シートや気密テープなどでふさぐのが基本。気密性能はC値で表され、数値が小さいほど性能が高い。目指したいC値は1.0以下。

 

③【高断熱住宅】

本書では高断熱住宅を推奨している。断熱性能を高めることで、冬に温かく夏に涼しい快適な室内環境、健康リスクの低減、省エネ、光熱費削減を実現できる。身体もお財布も楽になり、家が心地よくなることで暮らしが充実し家族の心も温かくなる住まい。目指したい断熱性能の目安は断熱等級6以上。

 

④【窓】

窓は外気と直接触れるため建物の室温に与える影響は大きく、高断熱住宅には高性能な窓(オール樹脂または木製)が欠かせない。高性能窓にもサッシ(枠)の素材やガラスの枚数などの違いがある。「だん」はAPW330/430を推奨。

 

⑤【省エネ住宅】

化石燃料の使用を抑え(=低炭素化)、温暖化抑制の貢献する住宅。エネルギー消費量が多い給湯と暖房を抑えるため、高断熱化や高効率な給湯設備の採用が対策の基本となる。住宅の省エネは車の燃費に相当する1次エネルギー消費量で比較すると正確。「BELS(ベルス)」と呼ぶ省エネ性能のラベル制度もある。

 

⑤【長期優良住宅】

長期優良住宅普及及促進法で規定された、国が定める「長持ちするいい家」の基準・認定制度。「耐震性」「省エネ性」「住宅環境」「維持保全計画」「維持管理・更新の容易性」「劣化対策」などの要件を満たすと行政から認定され、住宅ローン減税(所得税、個人住民税)、登録免許税、不動産取得税、固定資産税の税制優遇、任意で応募できる補助金も用意されている。

 

⑥【住宅性能表示】

住宅の基本性能を10項目にわけて表示する制度。住宅品質確保促進法(品確法)という法律で規定されている国の制度で利用は任意。設計段階の性能で表示するやり方と、建物が完成した後の性能で表示するやり方がある。性能は「断熱等性能等級6」といったように等級で表し、数字が大きいほど高性能になることを表す。2022年の制度改正で断熱等級の上位等級5・6・7が新設され、1次エネルギー量も等級新設された。

 

⑦【住宅性能教示制度で表示できる10の性能項目】

1 構造の安定

2 火災時の安全

3 劣化の軽減

4 維持管理への配慮

5 温熱環境

6 空気環境

7 光・視環境

8 音環境

9 高齢者等への配慮

10防犯

 

⑧【1次エネルギー消費量】

住宅で使われている設備機器が使うエネルギーを、熱量に換算した値。暖冷房、換気、給湯、そのほかの設備(家電など)それぞれで消費量を計算し、家全体の消費エネルギーを計算する。単位はJ(ジュール)


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