電気料 大幅値上げの衝撃
社長の小池です。
12月1日の北日本新聞のトップに衝撃のニュースが出ていました。
「北電45.84%値上げ申請」(新聞紙面は下記の通り)
値上げ申請は、電力大手10社のうち東北、中国、四国、沖縄に続き5社目で、各社の申請値上げ率が28.08%~40.93%なのに対して北電が突出しています。
但し、金額だけで比較すると平均以下にも見えますが、どうなのでしょうか?
私が子供の頃の社会の授業で、富山は川が多く水力発電から生まれる電力が格安で、電気を多く使うアルミ産業に最適な立地となり、アルミサッシに代表される地場産業の発展に大きく貢献した学んだように記憶しています。
しかし、今の電力は水力発電より火力発電や原子力発電(今は休止しているところが多いですが)が主力、水力発電の位置付けはかなり低そうです。
従って、今の資源高・円安傾向は一企業の努力を大きく超える原因であることは、冷静に認める必要がある様に思います。
問題は、電気料金の上昇がじわじわと生活を圧迫している現実があります。
現在の円安傾向を受け、海外に出て行った製造業を日本に戻そうという動きがありますが、それを阻害する大きな要因に日本の電気代の高さがあります。
国を挙げての電気料金の対応が望まれるように私は思います。
さて、この時代の転換期(電気料金高騰)と住宅産業の関係です。
私は、昨年までタイマーをつかって、冷暖房の管理をしていました。
前にも書きましたが私の家は築50年近い住宅、断熱等のリフォームをしましたがそれでも現在の住宅に比べれば隙間だらけの家になります。
快適に過ごすために、昨年迄はタイマーを使って朝起きた時や家に帰った時に夏なら涼しく、冬なら温かくなるように設定していたのですが、今年からは電気代節約のため朝起きた時や家に帰った時に冷暖房機のスイッチをオンにする生活にしました。
しかし、残念ながらエネルギーコストが上昇する時代において「快適性」がどんどん遠のいてくるように思っています。
これからの住宅に必要な条件は、やはり電気料の乱高下に影響されない省エネ住宅です。
それも、ストレスのかからない省エネがいいですね。
室温を下げて厚手のセーターを着こむ事が無い生活がしたいです。
となれば、先ず外気の影響(夏ならば外の高温、冬ならば外の冷気)を受けない状況を作る必要があります。
その為に必要なの住宅の断熱性能。
このブログで何度か書きましたが、住宅の断熱性能を示す数値「UA値」で住宅の断熱性能を把握します。
日本は地域によって基準値が違います(寒い北海道などは当然UA値は厳しいです)
富山の基準値は「UA値 0.87」ですが、現在は標値目標の段階です。
2025年に、新築住宅で「UA値 0.87」の義務化の動きが有りますが、反対意見もある様でまだわかりません。(私には、この程度で大丈夫的な感じはありますが・・)
長期優良住宅(2022年10月改正)は、0.87を大きく上回る断熱基準「UA値 0.6 」が標準になっています。
(数値が低いほど、高性能になります)
更に、住宅の断熱性能をベースに、住宅の省エネ性能の測定が必要となります。
(1次エネルギーの算出という難しい計算が必要なります。)
長期優良住宅は、省エネ性能を数値で表すBEI 20%以上を削減しています。
電気料大巾値上げのニュースに動揺してしまいますが、そのようなニュースに動じない「長期優良住宅の家づくり」は、これからの基準と私は考えます。