神式 地鎮祭/仏式 起工式
社長の小池です。
今日は、午前中に地鎮祭、午後は起工式に参列しました。
地鎮祭と起工式どこが違うの?と思われるかも知れますんが、地鎮式は神式、起工式は仏式です。
ほとんどのケースは、神式の地鎮祭を経て着工となります。
神道では、土地にいる様々な神様(八百万の神様)に工事着工のご挨拶と工事中の安全を祈願する行事。
今日の現場は常願寺川に近く、神主さん曰く
「常願寺川はかっては暴れ川。川上から多くの物が流れてきた思われる。従って、様々な神様が地縛霊としておられる可能性があり、地鎮祭でお鎮めした。」
と仰っておられました。
以前、ある神主さんは
「地鎮祭は、そこにおられる神様に失礼のない様にお祓いをして、去って頂いて工事を始める行事。」
とも言われました。
何れにしても、神道においては地鎮祭は大事な行事であります。
午後は仏式で起工式。
私の記憶では、10年ほど前に一度経験した記憶がありますが、どのような式だったか全く記憶には有りませんでした。
式の設えは、正面に阿弥陀様の軸を飾ります。
住職が、お経を唱えられます。
住職の後ろには、焼香台があります。
住職がお経を唱えられる間に、順番に焼香を済ませるという流れでした。
今回は、お施主様のご実家がお寺という事。
それも、浄土真宗西本願寺派という事で、富山県でも一番多い宗派と思われます。
個人的な感想を言いうと、私の知っている「讃仏偈」というお経を読まれ、親近感がある起工式でした。
ご住職曰く、
「浄土真宗の起工式は、神式と違って霊をお祓いするという考えはなく、親鸞聖人の教えを唱える。」
という考えだそうです。
最近は、某宗教がマスコミを騒がせていますが、個人的な意見を言えば「宗教の主義信条」は個人の内面の問題。従って、宗教による差別は、余り好きにはなりません。
宗教戦争は世界の長い歴史の中で多数起きています。現在でも例外でなく、中東地域を初め、一神教の宗教を信ずる人達の戦いは、今でも凄まじいものがあります。
かっては、日本でも歴史の授業で「織田信長の比叡山焼き討ち」を初め様々な宗教戦争・宗教弾圧の歴史を習った気がします。
しかし、現在の一般的な日本人の宗教観は、お正月は神社・お盆は仏教・クリスマスはキリスト教と大らかな宗教観と理解しています。
その意味では、余りにも日本人的な工事の開始を始める一日となりました。