樹脂窓の話
社長の小池です。
先週は「加速する住宅の脱炭素化とエネルギー問題」というテーマで社長ブログを上げましたが、今週は前回のブログに関連して窓のブログを上げたいと思います。
当社の窓は、YKKAP社の「APW330]を標準採用しています。
サッシ窓には、
①室内側:アルミ 屋外側:アルミ
②室内側:樹脂 屋外側:アルミ
③室内側:樹脂 屋外側:樹脂
の3タイプがあります。
APW330は、内外部共に樹脂を採用した③のタイプ の窓になります。
断熱性能を考えると、住宅の外部に接する部材の中で窓は最重要ポイント。
具体的には、窓の断熱性能が
・冬の結露防止
・夏は外部からの熱気の侵入防止
に重要な役目をはたします。
APW330の優位性について、カタログ資料から説明します。
冬の室外温度0℃/室温温度24℃の窓辺の表面温度と結露比較が出ています。
樹脂サッシは、ガラスフレームも冷たくならず、ガラス中央部の表面や窓下の框の表面温度が下がらず、結露が生じにくい事が良く分かります。
又、夏の室外温度35℃/室温温度25℃の窓辺の温度比較も出ています。
今年の夏、省エネの要請が政府から叫ばれていますが、これだけサッシの性能に差があればエネルギー消費に大きく違いがあることが容易に想像されます。
断熱性能の高い樹脂窓は、冷暖房費のランニングコスト削減に大きく貢献しますが、10年前の約4倍に普及していますが、日本の樹脂窓普及率はまだ全体の20%にとどまっています。
窓の仕様は下記の通り。
・アルミ窓 20%
・アルミ樹脂複合窓 60%
・樹脂窓 20%
世界に目を向けると、樹脂窓普及率は下記の通り。
・アメリカ 65%
・韓国 80%
・中国 30%
・イギリス 76%
・ドイツ 64%
・フランス 68%
(平成31年住宅建材使用状況調査による)
まだまだ、日本は樹脂窓の後進国のようです。
YKKAPでは「SDGS カーボンニュートラルに向けた高性能住宅の普及促進」に努めていますが、樹脂窓に取り組む住宅会社をサポートするために、下記の会を8月に発足させます。
上記の会は全国組織になりますが、富山県内では当社を含め樹脂窓に積極的に取り組む会社が20社程がリストアップされているそうです。
住宅の断熱性能、SDGS、カーボンニュートラルと今人類が抱える問題の解決策として、樹脂窓は大きく貢献しています。
当社も樹脂窓を標準採用することで、問題解決の一助のなればと願っています。