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住宅における窓の重要性窓は、住宅の中で最も熱の出入りが多い場所です。
真冬では、室内から外へ逃げる熱の52%が窓から逃げます。
真夏では、屋外から室内に入ってくる熱の74%が窓から入ってきます。
窓の熱の出入りは、
冬は、壁と比べると約3倍
夏は、壁と比べると約6倍
となります。
又、住宅において消費するエネルギーの27%が、
冷暖房費です。
断熱性能の優れた窓を選択することが、
住宅の断熱性能を高め快適な暮らしをささえると共に、
住宅の消費エネルギーの削減=光熱費の削減
につながります。 -
ハウスラボのサッシ窓は、YKK APW330 が標準仕様①サッシの構成
ハウスラボの窓は、樹脂サッシが基本です。
(断面図:写真左側)
以前は、
「外部アルミ+内部樹脂」の複合サッシを標準としていましたが、
断熱性能を考慮して、
「外部樹脂+内部樹脂」の樹脂サッシに変えました。
この商品を、YKK AP では、「APW330」
という商品名で呼んでいます。
②ガラスの仕様
ガラスの仕様は、
Low-E複層ガラス仕様です。
複層ガラスには、
「断熱仕様」と「射熱仕様」
がありますが、当社は、
「断熱ブルー仕様」
を採用しています。
③中空層の仕様
複層ガラスの中空層(ガラスとガラスの隙間)には、
「ガス無し仕様」と「ガス入り仕様」
があります。
当社では、アルゴンガス入りを採用しています。
(ガス無しに比べ、ガス入りの方が断熱性能はアップします)
④スペーサーの仕様
複層ガラスは2枚のガラスと中空層で作られていますが、
その形を保つ役割をしている部材を「スペーサー」と言います。
ガラスと中空層で、サッシの断熱・射熱・防音効果を高めていますが、
更にスペーサーによって性能が更に大きく変わります。
スペーサーは重要な部材です。
スペーサーには、アルミ製と樹脂製があります。
アルミ製スペーサーは熱を通しやすい為、
当社では断熱性能の観点から、
樹脂スペーサーを採用しています。
⑤トリプルガラス(3枚ガラス)仕様
当社の省エネ住宅「ZEH住宅」では、
物件毎に断熱性能・1次エネルギーの削減率を計算します。
通常のAPW330のサッシで、目標数値の達成が出来ない時は、
「APW330(真空トリプル仕様)
のサッシを採用する事があります。
(写真右側 写真)
通常のサッシに比べ、
ガラスが3枚、中空層が真空となります。
真空トリプル仕様のサッシは、当然価格は上がります。
当社は、性能の数値目標とコストのバランスを最優先に考えています。
従って、闇雲に真空トリプルサッシを採用する事はありません。 -
樹脂サッシによる窓からの熱損失の削減率は6割最初に述べたように、
外気温0.5℃の真冬の東京で、
室温20℃でアルミ窓からの熱損失は52%でしたが、
樹脂サッシに替える事で、
窓からの熱損失は19%に改善されます。
家全体でも、3割削減が可能となります。
樹脂サッシを採用する事で、
①消費電力やエネルギーを抑制する暮らし
②夏涼しく、冬暖かい住まいで、健康な暮らし
③室内の温度差を緩和して快適な暮らし
④エネルギーコストを抑える事で、住まいの生産価値を高める暮らし
が可能となります。 -
窓の断熱表示制度住宅の省エネルギー性能に対する関心の高まりから、
平成20年4月から窓等の断熱性能に係る情報を表示することとなりました。
初めは、サッシとガラスの性能をそれぞれ表示していましたが、
平成23年4月より 消費者に更にわかりやすく伝えるために、
表示方法が、写真左側の表示方法に一本化されました。
省エネ建材等級表示区分には、
4種類あります。
性能が高くなるにつれ(熱還流率が低くなる)
★マーク1個から
★マーク4個に
区分されます。
当社の住宅は、
YKKAP社の「APW330」
を標準としてますので、
「★4個」
のサッシとなります。
尚、サッシには全て
表示シールが、貼り付けてあります。
(写真 右側
:サッシにはこの様な状況でシールが付いています)
工事の流れ ⑧サッシ編
2019.09.03
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